ポジションランプから電源を取るときのアース接続はどうする?安全な取り方と注意点を解説

自動車

車の電装品を取り付ける際、ポジションランプ(スモールランプ)から電源を取る方法は比較的ポピュラーですが、アース(マイナス)をどこに接続すべきかは意外と悩まれるポイントです。「ポジションのアースに戻していいのか?」「別のボディアースを取るべきか?」など、配線ミスによるトラブルも多いため、この記事ではその判断基準と実践的な方法を詳しく解説します。

基本の電源取り出し:ポジションランプから電源を取る理由

ポジションランプは車のスモールONで点灯する電装系統であり、常時電源やACC(アクセサリー電源)とは異なり、夜間や薄暗い時間帯で連動して動かしたいLEDや電装品などに使われることが多いです。

たとえば、ドアミラーイルミネーションやナンバー灯補助LED、アンビエントライトなどがこの回路と連動させやすい典型例です。

アースはポジションのアースに戻しても問題ないのか?

基本的に、ポジションランプのアース(既存のマイナス配線)に戻しても問題はありません。理由は、そのアース配線自体が車体のボディや共通マスアースに落ちているためで、追加電装も同じ経路で正常に作動するケースが大半です。

ただし、注意点としては以下があります。

  • 既存配線への負荷をかけすぎない(電流容量オーバーに注意)
  • 配線の皮むき接続ではなく、ハンダやエレクトロタップなど確実な接続方法を使用
  • 車検や点検時に分かりやすいよう処理する(テープ巻き・コネクタ化など)

より安全なのは「ボディアース」から取る方法

より確実なアース取りを求めるなら、フェンダー裏や車内金属部などのボディにしっかり接触しているボルト部分にアース線を接続する方法が定番です。これにより、既存の車両配線に一切手を加えず、信頼性の高い接地が得られます。

例:バッテリーのマイナスケーブルが接続されているシャシー側ボルト、ヘッドライト裏の共締めネジなど。

電源取り出し・アース取りの実例

【実例1】ドアミラー下LEDの取付け

電源:ポジションランプの+側線からエレクトロタップで分岐
アース:同じポジションのアース線に共通接続→問題なく動作

【実例2】ナンバー灯LEDバー取り付け

電源:リアポジション回路から+取り出し
アース:リアゲート裏のネジボルトに接地→干渉なく良好動作

まとめ:アースの取り方は「既存配線」でも「ボディアース」でも可。ただし安全性優先で

ポジションランプから電源を取る際のアース接続は、ポジションのアース線に戻すことも基本的には問題なしですが、確実性と将来のトラブル回避を考えるなら、ボディアースを使う方法もおすすめです。

配線加工は必ず正しく行い、電流容量や配線保護(ヒューズ・絶縁処理)にも十分注意して、安心して電装品の追加を楽しみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました