トヨタ86やスバルBRZは走りの性能とデザイン性が魅力のスポーツクーペですが、購入検討時に気になるのが後部座席の居住性です。特に「大人が後席に乗れるのか?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。この記事では、身長165cmの人が前席に座った場合、155cmの人が後席に座るとどの程度の快適性があるのかを詳しく検証していきます。
86/BRZの後部座席スペックと構造の特徴
トヨタ86およびスバルBRZは、いずれも2+2レイアウトのスポーツカーで、後部座席はあくまで“補助的”な設計となっています。全長4,265mm、全幅1,775mm、ホイールベース2,575mmとコンパクトなボディに詰め込まれた後席のスペースには限りがあります。
シートの背もたれが立ち気味で、膝周り・足元空間ともに最小限に抑えられています。特にシート下に足を入れづらく、前席の位置が快適性を大きく左右します。
身長165cmの前席ポジションでの後席実測感
一般的な身長165cmのドライバーが運転席を快適な位置に設定した場合、後席の足元スペースはほとんど残りません。155cmの人でも、座ることは可能ですが、膝が前席に密着するか、やや斜めに座る必要が出てきます。
実際の口コミでも「数十分程度の短距離移動なら我慢できる」「フル乗車は緊急時用」との意見が多く、快適な移動空間としては期待しない方がよいでしょう。
長距離移動や子どもの利用ではどうか?
年齢が低い子ども(10歳未満)であれば、チャイルドシートやジュニアシートを使って安全に座らせることは可能です。しかし、後席のドア開口部が狭いため、乗せ降ろしがやや大変という声もあります。
未就学児3人が乗る場合は、チャイルドシートのサイズと設置位置にかなり注意が必要で、86/BRZをメインカーとして使うには不向きです。
比較対象:実用性を求めるならハッチバックやミニバンが優勢
後部座席の広さ・快適性を重視する場合、同価格帯であればカローラツーリングやフリードなどのコンパクトミニバンが圧倒的に有利です。特に家族用途や遠出が多い方にとって、後席空間は重要なポイントとなるため、実用面では86/BRZは割り切りが必要です。
一方で、スポーツ走行やデザインを重視する方にとっては、後席の狭さは「乗らない前提」と割り切ることが多く、メインユースを誰がどう使うかが判断のカギになります。
結論:155cmでも後席は「可能だが快適とは言い難い」
身長165cmの人が前席に座った場合、155cmの人が後席に座ること自体は可能ですが、足元や頭上空間には大きな制限があるため、長距離や日常使いには不向きです。あくまで短距離や緊急時の使用にとどめるのが現実的です。
家族や複数人での移動を考慮するなら、他の車種も並行して検討してみるのが賢明でしょう。
まとめ:乗車人数と目的で最適な選択を
86/BRZは、運転を楽しみたい方には最適な車ですが、後席の快適性を重視する場合は期待できません。155cmの人でも「乗れるが快適とは言えない」というのが実情です。使用目的や同乗者の頻度をよく考えて、後悔のない選択をしましょう。
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