突然警察官から「免許証を見せてください」と言われると、不安や戸惑いを感じる方も多いでしょう。さらに、その際に免許証の情報をメモされたり、質問されたりした経験があると「この情報は記録として残るのか?」「違法ではないのか?」と疑問を持つのは自然なことです。この記事では、警察官が免許証を確認する場面と、その後の情報管理について詳しく解説します。
警察官が免許証の提示を求めるケースとは
警察官は、職務質問などの正当な理由がある場合に限り、免許証の提示を求めることができます。道路交通法第67条に基づいており、車両を運転中またはその直後であれば、提示義務があります。
一方で、歩行中などの「運転していない」状況では、免許証の提示は義務ではありません。ただし、任意で提示を求められることがあり、応じるかどうかは自由です。
メモされた情報はどうなるのか
警察官が免許証の情報をメモする目的は、本人確認や状況記録のためです。これは「警察官職務執行法」に基づく職務質問の一環であり、違法ではありません。
ただし、これが「犯罪歴として永続的に保管される」ということではなく、多くの場合は「情報の照会記録」や「簡易なメモ」に留まり、事件性がなければ一定期間後に削除または破棄されることが一般的です。
情報はどこに記録されているのか
情報の記録先は、警察庁が管理する「K運用データベース」などがあり、職務質問の記録として短期的に保管されるケースがあります。しかし、これは捜査資料や前科記録とは全く異なる扱いです。
重大な犯罪に関係しない限り、こうした記録が何かの審査や日常生活に影響することは基本的にありません。
職務質問の際に取るべき対応
- 冷静に対応する:職務質問は任意です。無理に応じる必要はありませんが、感情的にならず丁寧に対応しましょう。
- 質問の目的を確認する:「何のために情報を確認するのか?」を穏やかに尋ねるのも有効です。
- 違法性が疑われる場合:録音やメモを残すのも、万が一に備える手段になります。
過去に情報をメモされたことが不安な場合
「一度職質を受けたことで何か記録が残っているのでは」と不安になる方もいるかもしれませんが、捜査や事件と無関係であればその情報が長期的に使用されることはまずありません。
万が一、警察対応に不満や不安がある場合は、都道府県警察の個人情報窓口に相談することで、開示請求や確認が可能です。
まとめ:免許証提示と情報管理は正しく理解すれば安心
警察官による免許証の確認やメモ行為は、職務上の正当な対応であり、通常は問題ありません。また、情報が不当に長期間記録されることもなく、捜査対象でない限り心配する必要はありません。
大切なのは、落ち着いて対応し、自分の権利や状況を正しく理解すること。万が一疑問がある場合は、記録の有無を確認する方法もありますので、正確な情報を元に冷静に行動しましょう。
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