【比較】フランス製クラクソン「TR99」と「TR90」の違いとは？電子ホーン選びのポイント解説

車好きや音質にこだわるドライバーの間で密かな人気を誇るフランス・クラリオン（Claxon／クラクセン）社の電子ホーン。その中でも代表的なモデル「TR99」と「TR90」は見た目が似ていても、実は明確な違いがあります。本記事では、それぞれの特徴や音の違い、選び方のポイントを詳しく解説します。

TR99とTR90の基本的な仕様と位置付け

TR99とTR90はどちらもフランス・クラクセン社の製品であり、ヨーロッパ車や輸入車ファンの間では定番のホーンです。見た目や取り付け方式は似ていますが、設計思想とサウンドキャラクターが異なります。

TR99はクラシカルで力強いトーンを持ち、特にヨーロッパ車の純正ホーンに近い音色。TR90は比較的軽やかで高音寄りの音が特徴で、日本車への相性も良好です。

TR99：低音域が豊かで、響きに余韻があるのが特徴。例えばメルセデス・ベンツのような重厚なホーンを求めている方にはピッタリです。音に威厳があり、周囲にしっかりと存在をアピールできます。

TR90：やや高めの明るいトーンが特徴で、日本車などに馴染みやすいサウンド。軽快でスムーズな音なので、主張はしすぎず、それでいて聞き取りやすいバランス型ホーンです。

TR99はアルファロメオ、プジョー、BMWなどのヨーロッパ車をターゲットにした設計。輸入車ディーラーでも採用されることがあり、ドライバーに「こだわり」を印象づけます。

一方、TR90はトヨタ・日産・ホンダなどの日本車への後付けにもよく選ばれており、純正ホーンよりもワンランク上の響きを求める人に人気です。

どちらのモデルも12V車に対応し、取付ブラケットや配線方式も共通しているため、DIYでも交換が比較的簡単です。端子は汎用の平型端子が使えるため、取り付けに特別な知識は不要です。

ただし、音の方向性や取り付け位置によっては音の響き方が変わるため、できれば正面に向けて設置するのが理想です。

価格帯はTR90よりもTR99の方がやや高めに設定されています。とはいえ、いずれも1万円前後の価格帯で入手可能で、長寿命設計のためコストパフォーマンスは高いです。

Amazonや専門店、または輸入車ディーラーで取り扱われており、ネット通販でも購入可能です。

結論としては、「重厚で落ち着いたヨーロピアンサウンドを求めるならTR99」、「軽快で爽やかな印象のホーンが欲しいならTR90」がおすすめです。

車のキャラクターや使い方に合わせて選べば、満足度の高いドレスアップになります。

TR99とTR90はどちらも高品質な電子ホーンでありながら、それぞれに明確な音の個性があります。TR99は重厚でヨーロッパ車に合い、TR90は軽やかで日本車にフィットしやすいという違いがあります。

愛車のスタイルや好みに応じて、納得できるホーン選びをしてみてはいかがでしょうか。