寒い時期や車中泊、待機中のエアコン使用などで長時間アイドリングする機会がある方も多いでしょう。そんな時に気になるのが「バッテリー上がり」。エンジンをかけているのに、なぜバッテリーが上がるのか?この記事では、アイドリング中のバッテリーへの影響と、実際の事例・予防策を紹介します。
アイドリング中も発電しているのになぜバッテリーが上がる?
エンジンがかかっている状態では、オルタネーター(発電機)によって電力が供給されています。しかしアイドリング中はエンジン回転数が低いため、発電量が使用電力量を下回るケースが多く、じわじわとバッテリーが消耗されるのです。
特にライト、エアコン、カーナビ、スマホ充電など複数の電装品を使っている場合、数時間でバッテリーが持たなくなることもあります。
実際にあった事例:真冬のアイドリングでバッテリー上がり
冬場に車中泊したAさんは、朝までヒーターと室内灯、スマホの充電をしながら車内で待機。朝になってエンジンを再始動しようとしたところ、セルが回らず完全にバッテリーが上がっていたという体験をSNSに投稿しています。
バッテリーは新品でも、アイドリングが続けば自然放電と使用電力が上回り、数時間で電圧が低下するリスクがあります。
バッテリー上がりのリスクが高くなる条件とは?
- ・エンジン回転数が800rpm以下のアイドリング状態
- ・長時間エアコンやオーディオをつけっぱなし
- ・夜間でヘッドライト点灯+ヒーター使用
- ・もともと劣化しているバッテリー
- ・アイドリングストップ機能付き車でのエンジン再始動の頻度が多い
これらの要素が重なると、エンジンがかかっていても「事実上の放電状態」となることがあるのです。
バッテリー上がりを防ぐには?現実的な対策
・エアコン使用時は最低限に抑える、特にヒーターやリアデフォッガー
・停車中はなるべく電装品の使用を減らす(TV・オーディオなど)
・バッテリーが2年以上経過している場合は事前に点検・交換を検討
また、ポータブル電源やジャンプスターターを常備しておくと、万一の際に安心です。
実際に「数時間のアイドリングで上がった」という声も多数
ネット上には、「真夏の車中泊でエアコンつけっぱなしだったら朝バッテリーが死んでた」「夜通し待機していたらエンジンはかかっていたのに電圧落ちていた」などの体験談が多数報告されています。
これらはいずれも“発電量 < 使用量”の状態が長く続いた結果と考えられます。
まとめ:アイドリングでもバッテリー上がりはありえる
- ・アイドリング中は発電が少なく、使用電力が上回ると放電状態になる
- ・ライトやヒーターなどの電装品が多いと数時間で上がる可能性も
- ・予防には不要な電装のオフ、新品バッテリーの使用、ジャンプスターターの備えが有効
「エンジンかけていれば安心」と思っていた方は要注意。長時間のアイドリングをする場合は、電力消費にも気を配るようにしましょう。
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