スポーツカーやチューニング車を所有していると、走行中のさまざまな音が気になることがあります。中でも、アクセルオフ時に聞こえる「ボボボボ」という音は、異常なのか正常なのか迷うポイントです。この記事では、ER34(スカイライン)のような車両で起こる排気音に関する現象について、専門的な視点から解説していきます。
「ボボボボ音」の正体とは?
アクセルを離したときに聞こえる「ボボボボ」という音は、多くの場合エンジンブレーキ時に発生する排気系の音で、「アフターファイア」や「ポッピング音」と呼ばれるものの一種です。
これは、燃焼しきらなかった混合気がマフラー内で再燃焼することで発生するもので、特にマフラーが社外品やストレート構造になっている場合にはよく見られます。
ノーマル車でも起こる現象?
完全なノーマル状態のER34では、こうした音が目立つことは少ないですが、排気系パーツを変更していたり、燃調がズレている場合には発生しやすくなります。
また、ECUチューニングやエアクリーナーの交換など、吸気や点火に関する変更がある場合も原因となります。ディーラー車よりも並行輸入や個人チューニング車で多く見られます。
実際に起こる具体例とその対応
例えば、HKSや藤壺製のマフラーに交換したER34オーナーが、「高回転からシフトダウン時にボボボ音が鳴るようになった」といった事例はよくあります。
このような場合、特に不具合ではなく仕様によるものと捉えられることが多いですが、異常な音圧や燃費悪化を伴うようであれば、空燃比の調整を見直す必要があります。
点検が必要なケース
ただし、同じような音でも「バックファイア」に近い破裂音や異音が続く場合は、以下のような点検が必要です。
- イグニッションコイルやプラグの劣化
- O2センサーやエアフロの異常
- エキマニやマフラーのクラック・排気漏れ
これらは車両性能の低下やエンジントラブルの原因となるため、早めに整備工場で診断を受けましょう。
マフラー音は個性?楽しむための視点
多くのスポーツカーオーナーは、排気音も車の魅力のひとつとして楽しんでいます。ER34もその一例で、適度なポッピング音はドライビングフィールを引き立ててくれます。
ただし、住宅街や深夜走行では近隣住民への配慮も必要です。静音性と迫力のバランスを取りながら、車との付き合いを楽しむことがポイントです。
まとめ:ボボボ音は必ずしも「異常」ではない
ER34でのアクセルオフ時の「ボボボボ」音は、チューニングや排気系の特性によるものであることが多く、必ずしも故障とは限りません。
ただし、異常な爆発音や走行に支障が出る場合は早めの点検を。マフラーやECUなどのセッティング次第で、音の変化を楽しめるのも魅力の一つです。
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