軽自動車の中でも人気のスズキ・ハスラー。アウトドアでも街乗りでも使いやすいこの車を、黒ナンバー(営業用・事業用)に変更して副業や軽貨物運送を始める人が増えています。しかし、黒ナンバーにすると法律上の扱いや制限も変わってくるため、事前に確認しておくことが大切です。
黒ナンバーとは?その基本的な意味
黒ナンバーは、軽貨物運送事業などの事業用自動車として登録された車両に交付されるナンバープレートです。一般的な黄色ナンバー(自家用)とは異なり、運送や配達など収益を目的とした業務に利用することが前提となります。
黒ナンバーを取得するためには、運輸支局への申請、営業許可(貨物軽自動車運送事業の届出)、自動車保険の切り替えなどの手続きが必要になります。
黒ナンバー車でのプライベート使用はOK?
結論から言うと、「原則NG」です。黒ナンバーは事業用に登録されているため、プライベート利用は制限されているのが基本です。具体的には、乗車も荷物も業務目的であることが前提です。
例えば、荷物を運んでいる時に家族が同乗する程度であれば黙認されるケースもありますが、完全な私的利用(家族で買い物や旅行など)は道路運送法違反とみなされる可能性があります。
黒ナンバー登録したハスラーに4人乗れる?
黒ナンバー車でも、車検証に記載された乗車定員(ハスラーの場合は通常4人)に変更がない限り、乗車人数としては4人までOKです。
ただし、上記のとおり乗車の目的が業務に限られるという点が重要です。つまり、仮に4人が乗っても、その全員が業務に関係している(たとえば荷主や作業員など)という前提でなければ違反の可能性があります。
こんなケースは注意!よくある誤解
「日中は仕事に使って、夜は家族とドライブに使う」といったケースは要注意です。表向きは業務用でも、明らかに私的利用が見られる場合は、摘発や違反となる可能性があります。
また、万が一事故が起きた場合、事業用保険と用途の不一致で保険金が支払われないリスクもあるため、実際の使い方には細心の注意が必要です。
ナンバーの使い分けを検討するのも一手
どうしても私的利用と業務利用の両立をしたい場合は、別に私用車(黄色ナンバー)を所有することをおすすめします。もしくは業務用と割り切って黒ナンバーの車両は完全に仕事用とし、プライベートの移動には公共交通機関やシェアカーを利用するという選択もあります。
複数台所有が難しい場合は、業務用車両を法人化してリース契約する方法もあるため、税理士や車両管理に詳しい専門家に相談するとよいでしょう。
まとめ:ハスラーを黒ナンバーにするなら目的と使い方を明確に
黒ナンバーを取得することで、ハスラーを仕事で活用できる大きなメリットがありますが、その反面で利用方法に制限が生じるのも事実です。4人乗りであっても、プライベートな使い方は基本的に認められていません。誤った使い方をしてしまうと、罰則や保険トラブルに繋がる恐れがあります。
ナンバーの取得前には用途をしっかり整理し、必要に応じて専門家に確認しながら、賢く活用していきましょう。
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