カスタム派のユーザーにとって、電装品の取付作業は避けて通れないもの。特にサブウーファーなどの後付けオーディオ機器の取り付けでは、バッテリーのマイナス端子を外す作業が必要になるケースが多いです。しかし、「マイナス端子を外すと時計やナビ、パワーウィンドウの設定はどうなるのか?」と心配になる方もいるでしょう。本記事では、特に人気のあるJB64ジムニー(スズキ)を例に、電源遮断による影響や対策について詳しく解説します。
マイナス端子を外すと何がリセットされるのか
一般的に、車のバッテリーのマイナス端子を外すと、以下のような情報がリセットされることがあります。
- 時計の設定
- オーディオやナビのプリセット
- エアコンのメモリー機能
- パワーウィンドウのオート機能(学習機能)
JB64ジムニーも例外ではなく、バッテリーを一時的に外すことで、これらの情報が初期化される可能性があります。特に、パワーウィンドウの自動開閉機能は、再学習が必要になるケースが多く、操作に違和感を覚えることもあります。
リセットされる内容の復旧方法
バッテリーを再接続した後、ほとんどのリセット項目は簡単に復旧できます。
- 時計はマニュアル操作で再設定
- ナビ・オーディオは取扱説明書を参照して再設定
- パワーウィンドウの再学習方法:窓を完全に閉めた状態からスイッチを押し続けて数秒保持、次に完全に開けて同じく数秒保持
これらの操作は特に専門知識を要するわけではなく、DIY感覚で可能です。ただし、ナビのセキュリティ機能によっては、再設定時にパスワード入力が必要になる機種もあるため、事前にマニュアルを確認しておきましょう。
なぜマイナス端子を外す必要があるのか?
サブウーファーなど電装品の取り付けでは、誤って電源がショートしたり、ヒューズを飛ばしてしまうリスクを避けるために、バッテリーからの電流供給を断つことが基本です。特に車内での電装作業は、感電や部品破損の危険もあるため、安全の観点からもマイナス端子の取り外しは推奨されます。
JB64ジムニーのような現行型車種でも、基本は同じです。作業中の電流流出を防ぐことは、車両と機器の両方を守る大切なポイントとなります。
リセット回避のための裏技:メモリーバックアップの活用
設定がリセットされるのが面倒という方には、「メモリーバックアップ装置」の活用がオススメです。これはシガーソケットなどから一時的に電力を供給しておくことで、設定データの消去を防ぐ装置です。
カー用品店や通販で手軽に入手可能で、価格も1,000〜2,000円程度と手頃です。ただし、JB64ジムニーではシガーソケットがACC連動になっている可能性があるため、常時電源ソケットが必要な点に注意しましょう。
まとめ:リセットは避けられないが、復旧も簡単。安全優先で作業を
サブウーファー取り付けなどの作業でマイナス端子を外す場合、時計やナビ、パワーウィンドウの設定が初期化される可能性はあります。しかし、それらは簡単な操作で復旧できるケースがほとんどです。
重要なのは、安全を最優先にしながら作業を進めること。バッテリーを外す前の準備や、必要に応じたバックアップ装置の導入も検討し、トラブルなくカスタムを楽しみましょう。
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