デリカD:5(CV5W型)において、純正ホイールやタイヤサイズから変更する際は、見た目と走行性能の両立を意識することが重要です。今回は、インセットやスペーサー、さらにオーバーフェンダーとの組み合わせについて、初心者にもわかりやすく解説します。
インセットの違いによる見た目の変化
純正インセットが+38前後のところ、+42のホイールを装着すると、ホイールが約4〜5mm車体の内側に入るため、いわゆる「ツライチ」から遠ざかる状態になります。
このままではホイールがフェンダー内に収まりすぎる印象になるため、スペーサーで外側へ出すのが一般的な対応策です。
10mmスペーサー使用時の注意点
10mmスペーサーを装着する場合、ボルトの掛かりが浅くなるため、ナットの締め付け強度に不安が生じます。
安全に装着するには、ハブ付きスペーサーの使用や、ロングハブボルトへの交換が推奨されます。車種によって必要なネジの長さが異なるため、事前に測定し確認しておきましょう。
将来的にオーバーフェンダーを付ける場合の選択肢
9mmのオーバーフェンダーを取り付け予定であれば、スペーサーは10mmではやや控えめになる可能性があります。15mm程度のスペーサーにすることで、オーバーフェンダーとのツライチが狙いやすくなります。
ただし、15mmのスペーサーは通常のボルト長では対応が難しいため、「ワイドトレッドスペーサー(ハブ一体型)」を選ぶのが安全です。
15mmスペーサーだけ装着した場合はみ出す?
オーバーフェンダーなしで15mmのスペーサーを装着すると、多くのケースでホイールがフェンダーから突出する可能性が高くなります。これは車検や保安基準上の問題となるため注意が必要です。
具体的には、タイヤのサイドウォールがフェンダー内に収まっていないと構造変更が必要になることもあります。15mmスペーサーはオーバーフェンダーとの併用を前提に考えるのが無難です。
おすすめの取り付け手順と確認ポイント
- 現状のホイールとフェンダーの距離を計測(面一までの距離)
- 必要なスペーサー厚を仮定し、最低でも1回転半(約7回転以上)のナット掛かりを確保
- 必要に応じてロングハブボルトやワイドトレッドスペーサーを用意
- 最終的な状態での突出具合を確認し、必要があればオーバーフェンダーも装着
まとめ|見た目と安全性のバランスがカギ
デリカD:5のホイール変更におけるツライチ調整では、スペーサーとハブボルトの長さ、そして将来のオーバーフェンダー装着まで含めた計画が重要です。見た目のスタイルアップだけでなく、安全性や法的な基準も意識しながら、最適なセッティングを目指しましょう。
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