スイフトスポーツ(ZC33S)のエアロパーツは、そのデザイン性や人気の高さから、他のスイフトシリーズにも流用したいと考える方が少なくありません。この記事では、ZC33S用のサイドスポイラーをZC72Sに取り付ける可能性や注意点、加工のポイントなどを詳しく解説します。
ZC33SとZC72Sの車体構造の違い
まず確認しておきたいのが、ZC33S(2017年以降のスイフトスポーツ)とZC72S(2010〜2016年のスイフト)では、プラットフォームが異なるという点です。
ZC33Sは「HEARTECT(ハーテクト)」という新世代プラットフォームを採用しているのに対し、ZC72Sは旧来の構造で、ボディ形状・サイドシル形状・全長やドア位置などが微妙に異なります。この違いが、サイドスポイラーのポン付け(無加工取り付け)を困難にしています。
実際に取り付けは可能か?
結論から言えば、ZC33S用のサイドスポイラーをZC72Sにそのまま取り付けるのは基本的に不可です。ただし、以下のような方法で装着することは“可能”です。
- ブラケットやステーを自作して位置合わせする
- スポイラー自体を一部カット・成形する
- ボディ側に穴あけなどの加工を施す
このような加工は、DIYでの対応も可能ですが、フィッティングのズレや強度不足、最悪の場合はスポイラーの脱落につながるリスクもあるため、プロショップや板金業者への依頼がおすすめです。
過去の実例:加工して取り付けたケース
あるユーザーは、ZC33Sのモンスタースポーツ製サイドスカートをZC72Sに取り付けようとし、以下の手順で成功しています。
- スポイラー裏面の固定ポイントをカット
- ZC72Sのサイドシルに合う位置に新たなタッピングビスを打つ
- 接着剤と両面テープで補強
結果、見た目には違和感のない装着ができたものの、強度面や耐候性には多少の不安が残るとのことでした。
ZC72S用の専用品も検討を
どうしても加工に抵抗がある場合は、モンスタースポーツやAuto StyleなどからZC72S専用設計のサイドスポイラーが販売されています。
これらの製品であれば、フィッティングの心配がなく、美観と安全性の両立が図れます。金額的にはやや高めですが、長期的にはトラブル回避や仕上がりの満足度を考えると賢明な選択肢となります。
取り付け時の注意点
DIY・業者問わず、以下の点に注意して取り付けを行いましょう。
- 取り付け面の脱脂をしっかり行う
- 走行中の風圧による剥がれを防ぐため、ビス止め併用が理想
- 構造変更が必要な場合は車検適合性も確認する
特にスポイラーが車幅を超えるような大きなデザインの場合、車検非対応になるケースもあるので、事前確認が重要です。
まとめ:理論上は装着可能だが、加工技術とコストを考慮して判断を
ZC33S用のサイドスポイラーをZC72Sに装着することは、加工を前提とすれば理論上は可能です。しかし、フィッティングのズレ・強度不足・見た目のバランスなどを考慮すると、ZC72S専用品の使用か、プロへの依頼が安心・確実です。
見た目のカスタムは愛車に愛着を持つ大きな要素です。しっかり準備して、納得の仕上がりを目指しましょう。
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