ユーザー車検に落ちても焦らない!限定自動車検査証と再検査の仕組みを徹底解説

車検、メンテナンス

15年落ちの車をユーザー車検で通す際、不安になるのが「もし当日不合格だったら?」という点です。この記事では、検査不合格後の手続きや「限定自動車検査証」の活用方法、再検査のルールについて詳しく解説します。

ユーザー車検に落ちた場合の基本対応

ユーザー車検で不合格となった場合、当日に再検査を受けられるのが一般的です。軽微な指摘(例:ランプの色、ワイパーの拭き残しなど)であればその場で直し、再検査ラインへ向かうことができます。

しかし、修理に時間がかかる場合や部品交換が必要な場合、検査日に再チャレンジできないこともあります。そこで「限定自動車検査証」の出番です。

限定自動車検査証とは?

車検満了日前の検査で不合格になった車両には、最大15日間有効な「限定自動車検査証」が交付されます。この証明書があれば、車検が切れてもその車を公道で走行させることが可能です(ただし用途は再検査に限定されます)。

たとえば、6月27日に検査を受けて不合格だった場合、限定検査証は6月28日から最大で7月12日まで有効となります。この間に修理・整備を済ませ、再検査を受けることが可能です。

再検査は何度でも受けられるのか?

限定検査証の有効期間中は、再検査を複数回受けることができます。ただし、毎回再検査手数料(通常は1,300円前後)がかかります。また、有効期限が切れた後は、再度検査の予約と新たな検査手数料が必要となるので注意しましょう。

再検査時は、初回の検査で指摘された項目のみが対象です。すべての検査項目をやり直す必要はありませんが、新たな不具合が発見された場合は再度の整備が求められることもあります。

限定自動車検査証の取得方法と注意点

  • 取得方法:検査時に不合格となった際、検査官に「限定自動車検査証の交付を希望します」と申し出れば手続きが進みます。交付には車検証や身分証明書が必要です。

  • 使用目的:この証明書で公道を走れるのは、「整備工場への移動」や「検査場への再来場」に限定されています。買い物や通勤に使用することは道路交通法違反に該当します。

実例:ユーザー車検で限定検査証を活用したケース

あるユーザーは15年落ちのミニバンで6月末にユーザー車検へ。初回検査でヘッドライトの光量不足により不合格となり、部品発注が必要だったため、限定検査証を取得。7月上旬に再検査を受け、無事合格しました。

このように「限定自動車検査証」は車検が切れても公道での再検査を可能にしてくれる、非常に便利な制度です。

まとめ:15日間を有効活用して判断を

ユーザー車検での不合格は珍しいことではありませんが、「限定自動車検査証」を上手く活用すれば、あわてず落ち着いて整備や再検査に臨むことができます。複数回の再検査も可能なので、愛車との別れを急ぐ前に、できる限りの対策を講じてみましょう。

制度を正しく理解し、再検査の計画を立てることで、無駄な費用や違法リスクを避けることができます。

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