1979年式のTRIUMPH T140Eのリアブレーキに関して、エア抜きがうまくいかないという悩みは多くのバイクオーナーに共通しています。特に、ディスクブレーキ化されたこの年代のモデルでは、エア抜きにちょっとしたコツが必要です。本記事では、エア抜きの方法や注意点、さらには修理のための基本的なアドバイスを詳しく解説します。
1. TRIUMPH T140Eのリアブレーキのエア抜きが難しい理由
TRIUMPH T140Eは、1970年代後半から1980年代初頭のモデルで、元々はドラムブレーキが搭載されていた車両が多く、後に無理やりディスクブレーキ化されています。このため、エア抜きの方法に関しては特別な注意が必要です。特に、ブレーキホースが古くなっていることや、エアを完全に抜ききれないことが問題となります。
ディスクブレーキはブレーキシステム内でエアを完全に抜ききるのが難しい場合があるため、エア抜きの作業が少し手間取ることがあります。また、エアが残った状態で運転を続けると、ブレーキの効きが悪くなり、最悪の場合、ブレーキが効かないこともあるため、慎重な作業が必要です。
2. エア抜きのコツと手順
エア抜きをするためには、以下の手順とコツを参考にしてください。
- 1. まず、ブレーキ液を新しいものに交換する:古いブレーキ液が残っていると、エア抜きがうまくいきません。新しいブレーキ液を使いましょう。
- 2. フルードリザーバータンクを確認:エア抜きを始める前に、リザーバータンクのブレーキフルードが十分にあることを確認します。フルードが足りないと、エアが混入する原因になります。
- 3. ペダルをゆっくりと踏み込む:エア抜きをする際は、急いでペダルを踏み込むのではなく、ゆっくりと踏み込むことが大切です。急にペダルを踏み込むと、エアが抜けずに残ってしまうことがあります。
- 4. 複数回繰り返す:エアが完全に抜けるまで、エア抜きを何度も繰り返す必要があります。特にブレーキラインが長い車両や、ディスクブレーキの取り付けに特殊な手順がある場合は、時間をかけて作業を行いましょう。
3. エア抜きに失敗した場合の対処法
もしエア抜きがうまくいかない場合は、いくつかの原因が考えられます。以下の点を再確認しましょう。
- 1. ホースの接続部分を確認:ホースの接続部分がしっかりと閉まっていないと、エアが抜けません。接続部の緩みや不具合がないかを確認しましょう。
- 2. ブレーキマスターシリンダーの状態をチェック:マスターシリンダーが正常に動作していない場合もエアが抜けません。マスターシリンダーに異常がないか、点検を行ってください。
- 3. エア抜き作業を複数回行う:場合によっては、エア抜きを何度も繰り返す必要があります。一度で完全にエアが抜けるとは限らないため、焦らずに作業を行いましょう。
4. 修理の際に注意すべきポイント
修理を自分で行う際、特に注意したいのはブレーキ関連の部品です。ブレーキの効きが悪いと、事故に繋がる恐れがあるため、以下のポイントに気を付けましょう。
- 1. ブレーキ部品の品質:部品交換をする場合は、純正部品や信頼できるブランドの部品を使用することをおすすめします。
- 2. 確実なエア抜き:エア抜きが不完全だと、ブレーキ性能に影響を与えます。確実にエアを抜くためには、少し時間をかけて慎重に作業を行いましょう。
5. まとめ
TRIUMPH T140Eのような古いバイクのブレーキシステムは、エア抜きが難しいことがあります。しっかりとエアを抜き、ブレーキの効きを確認してから走行することが大切です。もしエア抜きに自信がない場合や不安な場合は、プロの整備士に頼むことを検討してもよいでしょう。安全第一で、しっかりと作業を行いましょう。
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