マフラー音量を上げたいときの対策と注意点:合法的に迫力アップする方法

カスタマイズ

愛車のカスタムの中でもマフラー交換は人気の高い項目です。音のチューニングを楽しむユーザーにとって「もっと迫力がほしい」と感じるのは自然なこと。しかし、音量の増加は車検適合や近隣環境への配慮も伴うため、正しい知識が欠かせません。この記事では、92dB前後の社外マフラーを装着している方に向けて、合法かつ実用的に音量アップを図る方法を解説します。

まず知っておきたい!車検適合の音量規制

2020年以降、国土交通省によって「加速走行騒音規制」が導入され、近接排気騒音の基準値は基本的に96dB以下(車種によっては94dB)とされています。

現在92dBであれば法的にはまだ余裕がありますが、あくまで“近接排気騒音”基準であり、「走行中の音」も計測対象となるケースがあります。音量アップを図る前に、現在のマフラーが「車検対応品」か「競技用か」も確認しておきましょう。

合法的に音量を上げる主な方法

  • インナーサイレンサーの取り外し:既に取り付けられている場合、これを外すことで音量は大幅に上がりますが、車検非対応になるリスクがあるため注意が必要です。
  • 中間パイプの交換:太さや素材を変更することで排気効率が向上し、音の抜けがよくなります。これは“音質改善”にもつながる方法です。
  • エンド部分の形状変更:サウンドの“抜け感”に変化を与える効果があります。テールピースの形状を見直すことで、音の響き方が変化することがあります。

NGな改造とそのリスク

単純に「音を大きくしたい」だけで無理な改造を行うと、車検非対応はもちろん、周囲の迷惑となり通報対象になる可能性もあります。

たとえば以下のような改造は推奨されません:

  • 触媒の撤去(違法)
  • フルストレート仕様(競技用途に限る)
  • 意図的な消音材の除去

また、自治体によっては騒音条例に違反する恐れもあるため、サーキットやイベント以外では避けたほうが賢明です。

音質を変えるという選択肢

「音が物足りない」と感じるのは音量ではなく“音質”によることも。たとえば。

  • ターボ車なら“ヒューヒュー音”を増やすブローオフバルブ調整
  • NA車なら“高回転の伸び”を意識したエキマニ交換

これらはトータルでエンジン音との一体感を高め、迫力や高揚感を得やすくする効果があります。

実例紹介:92dB→94dBに上げたユーザーのケース

あるユーザーは、車検対応の92dBマフラーに中間パイプとテールピースを交換し、音量とともに音質が太くなり、満足度が大きく向上したと話しています。

また、JASMA(日本自動車スポーツマフラー協会)認定製品を選ぶことで、合法性を保ちつつ安心してカスタムできると述べています。

まとめ:音を上げる前に“音の魅力”を理解しよう

音量アップを求める場合、合法かつ実用性を重視することが大切です。92dBという数値は決して小さいわけではなく、音質や排気の抜け感によって“物足りなさ”を補える可能性もあります。

あくまで周囲に迷惑をかけない範囲で、自分の理想のサウンドを追求することが、カスタムの醍醐味と言えるでしょう。

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