原付バイクを友人や家族などの知人に譲る際、「名義変更はどうするの?」「自賠責保険は移せる?」といった疑問が出てくるのは当然です。この記事では、原付の個人間譲渡に必要な手続きについて、具体的な流れと注意点をわかりやすく解説します。
原付の譲渡に必要な基本的な手続き
原付を他人に譲る場合には、大きく分けて次の3つの手続きが必要です。
- 廃車手続き(旧所有者)
- 登録手続き(新所有者)
- 自賠責保険の名義変更または新規契約
まず旧所有者が廃車手続きを行い、廃車証明書を新所有者に渡すことで、次の登録へ進むことができます。
廃車手続きの方法と必要書類
125cc以下の原付バイクの廃車手続きは、市区町村役場で行います。必要な書類は以下のとおりです。
- 標識交付証明書
- ナンバープレート(返却)
- 本人確認書類(免許証など)
- 委任状(代理人が手続きする場合)
廃車手続きが完了すると、「廃車証明書」が交付されます。これが次の所有者の登録に必要な書類です。
新所有者による登録手続き
新たに原付バイクを登録するには、新所有者が以下を持って市区町村役場へ行きます。
- 廃車証明書
- 譲渡証明書(任意様式でOK)
- 本人確認書類
- 印鑑(認印で可)
登録が完了すると、新しいナンバープレートと標識交付証明書が発行されます。ナンバーを取り付けたら、正式に使用可能になります。
自賠責保険の対応:名義変更 or 新規加入
自賠責保険は「車両」ごとの契約なので、現在の契約を名義変更することも可能ですが、実際は新所有者が新たに契約し直す方が一般的です。
名義変更を希望する場合は、保険会社や契約証明書に記載の代理店へ連絡し、名義変更届を提出します。新規契約を行う場合は、コンビニや郵便局、保険代理店で簡単に加入できます。
ナンバープレートの返却と再取得の注意点
ナンバープレートの返却が完了していない場合、登録ができないので注意しましょう。プレートを紛失した場合は、遺失届を出した上で、再発行の手続きが必要です。
また、引越しを伴う譲渡の場合は、ナンバープレートの地域変更も発生するため、新たに登録地の役所での手続きとなります。
譲渡の実例:実際にあったスムーズなケース
たとえば、Aさんが所有していた原付をBさん(友人)に譲る場合、Aさんが地元の市役所で廃車し、Bさんに書類とナンバーを渡しました。Bさんは翌日、自分の住む地域の役所で登録、新しいナンバーを取得し、その場で自賠責に加入してその日から乗り始めることができました。
このように、きちんと流れを押さえていれば、個人間での原付譲渡もスムーズに行えます。
まとめ:原付譲渡は段取りを守れば難しくない
知人への原付の譲渡は、法的にもきちんとした手続きが必要ですが、やるべきことはシンプルです。特に廃車・登録・自賠責の3点を意識しておけば、トラブルなく進めることができます。
今後、原付を手放す機会がある方も、この記事を参考に事前に準備をしておきましょう。
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