AT限定免許ってどういう意味?普通自動車免許の表記とその違いをわかりやすく解説

運転免許

普通自動車免許を取得する際、「AT(オートマチック)限定」か「MT(マニュアル)」かを選ぶ必要があります。AT限定で免許を取得した場合、その表記や運転できる車種がどうなるのか、知らないと戸惑うポイントも多いものです。この記事では、免許証にどのような表記がされるのか、AT限定の注意点、MT車に乗るにはどうすればいいのかなどを、実例を交えて丁寧に解説します。

普通自動車免許の種類とAT限定とは?

普通自動車免許には「AT限定」と「MT(制限なし)」の2種類があります。AT限定免許は、オートマチック車(AT車)のみ運転が許されている免許です。マニュアル車(MT車)は運転できません。

このAT限定免許は、自動車教習所でMT講習を受けなかった場合に取得するもので、技能教習の負担が軽くなることから人気があります。特に都市部ではAT車の比率が高く、実用上ほとんど不自由を感じない人も多いでしょう。

AT限定免許の免許証表記はこうなる

AT限定で普通自動車免許を取得すると、運転免許証には次のような表記がされます。

  • 「普通車はAT限定」という条件が備考欄に記載されます。
  • 免許区分の欄には「普通」とのみ書かれていますが、実際に運転できるのはAT車のみとなります。

たとえば、免許証の「免許の条件等」の欄に「普通車はAT車に限る」などの文言がある場合、それがAT限定を意味しています。

MT車に乗りたい場合の手続きは?

将来的にMT車を運転したいと思ったら、限定解除の教習を受ける必要があります。これは通常「審査」という形で教習所に通い、実技試験(技能のみ)に合格すれば、AT限定が解除され、MT車も運転可能になります。

限定解除教習はおおむね最短で4時限程度で、費用も通常の免許取得よりは安く済みます。教習所によっては1日で完結するコースも用意されています。

実際の例:免許証の備考欄を見てみよう

例えば「普通 AT限定」と書かれた免許証では、表面には「普通」のみが記載されていても、裏面や備考欄に「AT車に限る」と明記されています。これは法律上の制限事項であり、これを無視してMT車を運転すれば、免許条件違反として厳しい処分対象になります。

ちなみにAT限定免許で軽トラックや旧車などMT車を運転していた場合、警察に発覚すると「免許条件違反」で違反点数2点、罰金6,000円~などの処罰を受けます。

AT限定免許で困るケースとは

ほとんどの場面でAT限定でも問題はありませんが、次のような場面では注意が必要です。

  • 求人で「MT必須」とされている業種(配送ドライバーなど)
  • 実家のクルマがMT車しかない場合
  • キャンプ用などの旧型RV車、軽トラがMT仕様だった場合

こうした場面を想定する方は、免許取得時からMTを選んでおくと安心です。

まとめ:免許証の表記を理解して、必要に応じて限定解除も検討しよう

AT限定免許は、取得しやすく実用的な免許制度ですが、その運転可能範囲には明確な制限があります。免許証には「AT限定」の旨がしっかり記載されており、違反すれば処罰対象となります。将来的にMT車を運転する必要が出てくるかもしれない方は、早めに限定解除の検討をしておくと良いでしょう。

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