スーパーカブ110(JA59)にクロスカブ110(JA60)のマフラーは流用可能?互換性と注意点を徹底解説

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スーパーカブ110(JA59)とクロスカブ110(JA60)は、2022年以降のモデルチェンジにより、共にエンジン型式「ESD2E」を搭載し、基本設計の多くを共有しています。しかし、外装や細部のパーツ構成には微妙な違いもあり、マフラー流用に関しては慎重な検討が必要です。

JA59とJA60の基本構造の共通点

両車はともに空冷4ストローク単気筒エンジン(109cc)を搭載しており、エンジンマウント位置、ピボットシャフト周り、排気ポート形状などは基本的に共通です。このため、エンジンとマフラーの接合部に関しては、形状や取付け位置も似ており、技術的にはボルトオンで装着可能なケースもあると言えます。

特に、純正部品同士の組み合わせであれば、フランジの寸法や排気パイプの角度が一致しているため、物理的な装着ができる可能性は高いです。

マフラー取り付け時に注意したいポイント

マフラーを装着する際に考慮すべき点として、以下が挙げられます。

  • サイドカバーやステーの形状が異なるため、ステーの位置がずれる可能性があります。
  • リアタイヤとのクリアランスがモデルにより微妙に異なるため、フェンダー接触のリスクも存在します。
  • O2センサーの取り付け位置が異なる場合は、延長配線やアダプターが必要です。

このため、無加工で装着できたとしても、見た目や固定強度に影響する場合があります。

流用成功例とユーザー事例

一部のユーザーからは、JA60のマフラーをJA59に流用したという報告もあります。ただし、「マフラーステーを少し曲げた」「ゴムブッシュを追加して振動を吸収させた」など、小加工を施した事例も少なくありません。

たとえば、「クロスカブのアップマフラーをスーパーカブに装着したが、タンデムステップと干渉したため、ステッププレートを社外品に変更した」という報告もあります。

純正マフラーの構造差異に要注意

一見似た形状に見えても、クロスカブのマフラーはアップタイプであり、スーパーカブのダウンマフラーとは取回しが異なります。これにより、サイドカバーやタンデムステップとの干渉が起こる可能性があるため、「無加工装着」はあくまで自己責任となります。

また、エキパイ径や内部構造も異なるため、排気音や性能にも若干の変化が出る可能性がある点も見逃せません。

社外品のマフラー選択肢も検討しよう

JA59向けに設計された社外マフラーには、見た目と機能性のバランスが取れた製品が多く存在します。SP忠男、キタコ、モリワキなどから発売されており、ボルトオンで取り付け可能なモデルも多く、Webikeなどで確認可能です。

また、車検の対象外となる原付二種でも、近接排気騒音や排ガス規制には配慮することが推奨されます。

まとめ:JA59とJA60のマフラー流用は可能性ありだが注意が必要

スーパーカブ110(JA59)にクロスカブ110(JA60)のマフラーを装着することは、基本設計の共通点から技術的には可能と考えられます。ただし、外装や取付ステーの微妙な違いから、小加工が必要となるケースも多く、完全な無加工装着は保証されない点に注意が必要です。

確実に装着したい場合は、JA59に対応した純正または社外の専用マフラーを選ぶことが、安全性と満足度の面でおすすめです。

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