ホンダの人気アドベンチャースクーターであるADV150とADV160は、見た目はよく似ていても、実は細かな部分で変更が加えられています。この記事では、その中でも特に関心の高い「シートの互換性」について詳しく解説します。
ADV150とADV160のシートデザインと違い
ADV150は2019年に登場し、スポーティでアグレッシブなデザインが魅力です。2022年に登場したADV160では、外観は似ているものの、フレームやエンジンの刷新により各部に変更が施されています。
シート形状についても、ADV160ではより厚みが増し、座面が広くなったことで快適性が向上しています。一方で、ADV150のシートはやや細身でシャープな印象が特徴です。
互換性はあるのか?取り付けの可否について
基本的に、ADV150とADV160ではフレームやシート下の固定構造が異なるため、シートを完全にそのまま流用することは困難です。取り付けのボルト穴の位置やステーの形状が違うことから、ポン付けはほぼ不可能と考えられます。
実際にADV150のシートをADV160に取り付けようとした例では、シートフックが合わなかったり、シートヒンジがずれてしまうなどの問題が報告されています。
加工して取り付けることは可能?
一部のカスタムユーザーの間では、「ベースプレートを加工すれば取り付け可能」という報告もありますが、これは上級者向けの方法であり、強度や安全性に影響が出る可能性もあります。
また、純正部品として販売されているADV160のシートは、ADV150に比べて若干高価で、取り付け後の高さも変わるため、足つき性の変化にも注意が必要です。
社外品シートはどうなのか?
ADV150・160それぞれに対応した社外シートも販売されており、互換性の心配なく取り付けられる専用品が多数あります。例えば、デイトナやSP武川などから快適性やデザインに優れた商品がラインナップされています。
このような社外品を選べば、純正流用の難しさを回避しつつ、自分に合ったスタイルと座り心地を実現できます。
実際に試したユーザーの声
SNSやバイク掲示板でも「ADV150→160への乗り換え時にシートを使い回したい」という声は多く見られますが、「試したけど合わなかった」「加工で取り付けたけどガタついた」といった声が多数です。
中にはショップに依頼してワンオフで加工したというユーザーもいますが、そこまで手間とコストをかけるのであれば、専用設計のシートを検討する方が現実的という意見も多いです。
まとめ:基本的に互換性なし、快適性を重視するなら専用品を
ADV150とADV160のシートには基本的に互換性がなく、ポン付けは不可と考えるべきです。加工すれば取り付けられる場合もありますが、安全性や快適性を損なうリスクもあるためおすすめはできません。
それぞれのモデルに合った純正または社外シートを選ぶことで、安心かつ快適なライディングを楽しめるでしょう。
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