ホンダN-BOXをはじめとした先進運転支援システム(ADAS)搭載車は、ちょっとしたバンパーのずれや衝撃でもシステムエラーを表示することがあります。「ACCシステム点検」「SMBCシステム点検」などの警告が出た場合、そのまま放置すると運転支援機能が無効になり、安全性に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
ACC・SMBCシステムとは?
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、先行車との距離を自動で調整しながら速度を保つ機能です。また、SMBC(ステアリング・ミリ波・ブレーキ・コントロール)は車線維持や自動ブレーキ機能などに関連するセンサーの総称です。どちらもフロントバンパーやグリル付近にあるミリ波レーダーやカメラによって制御されています。
そのため、バンパーがずれたり軽い衝撃でもセンサーの向きがズレてしまい、警告が表示されることがあります。
表示が出る主な原因とは?
- バンパーのズレや歪み
- レーダーセンサーの取り付け位置のずれ
- カメラの視界が遮られている
- センサーの内部故障
今回のようにバンパーをはめ直した場合でも、ミリ波レーダーの角度が工場設定からわずかでもズレていると、正常な検知ができずエラーが表示されることがあります。
修理はどこで?ディーラーか整備工場か
ACCやSMBC関連の点検・修正は、基本的にホンダ正規ディーラーでの対応が推奨されます。なぜなら、これらのセンサーは専用の診断機と校正(エーミング)作業が必要になるためです。
一部の民間整備工場でも対応可能なケースがありますが、エーミングができない工場では正しく復旧できないこともあります。確実に安全な状態に戻すには、ディーラーでの確認が安心です。
気になる修理費用は?
費用は状況によって異なりますが、主な内訳は以下の通りです。
項目 | 費用目安 |
---|---|
センサー点検・診断料 | 5,000〜10,000円 |
レーダー校正(エーミング) | 10,000〜20,000円 |
バンパーの調整や交換 | 10,000〜50,000円(部品・塗装含む) |
センサーやカメラが壊れていなければ、2〜3万円前後で済む場合が多いですが、内部故障があれば5万円以上になるケースもあります。
費用を抑えるポイント
- 事故の相手がいる場合は自動車保険の対象になる可能性があるため確認しましょう。
- 損傷が軽微であれば、部品交換ではなく調整で済むこともあるため、まずは点検だけでも依頼してみましょう。
- 故障診断のみを行い、実際の修理は後日でもOKです。点検のみなら費用を抑えられることも。
まとめ:警告表示を放置せず、早めに点検を
ホンダN-BOXで「ACCシステム点検」「SMBCシステム点検」の表示が出た場合は、センサーの位置ズレや軽い損傷による可能性が高く、正規ディーラーでの診断と校正が必要です。放置すると運転支援機能が無効化され、万が一の際にリスクが高まります。
早めの対応が安全・安心・コスト削減につながります。まずは点検だけでも受けて、必要な対応を把握しましょう。
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