FCRキャブレータを使用していると、セッティングの調整が非常に重要になります。特にスロー回転時やプラグの状態が気になることが多いですが、今回の質問のように、プラグの外周が真っ黒になってしまう問題を解決するために、どのように調整すべきかを解説します。
FCRキャブレータのセッティング基本
FCRキャブレータは、高性能なキャブレータとして有名で、スロージェット、エアースクリュー、メインジェットなどを細かく調整できる点が特徴です。スロー回転時に回転数が上がり過ぎる場合、ジェットのセッティングが関与していることが多く、プラグの状態を見て調整を行うことが求められます。
プラグが黒くなる原因
プラグの外周が真っ黒になる場合、それはスロー回転が濃すぎるサインです。スローが濃いと、燃料が多すぎて完全に燃焼しきれず、カーボンが溜まり、プラグが黒くなります。この状態は、エアスクリューの調整によって改善されることがあります。エアスクリューを調整することで、燃料と空気の比率を調整し、適正な燃焼が可能になります。
スロー回転とエアスクリューの調整方法
エアスクリューの調整は非常に重要です。1/2以下で回転数が上がる場合、スロージェットが小さいか、エアスクリューが適切に調整されていない可能性があります。エアスクリューをさらに調整し、回転数が安定するポイントを見つけましょう。スロージェットを40から38に戻すことで、より適正な混合比に近づく可能性もあります。
ウオタニ点火システムによる影響
ウオタニの点火システムを使用している場合、プラグが黒くなりやすいことがあります。これはウオタニの高圧点火が原因で、点火が強いために燃焼がより完全になる一方で、少し濃い設定のままだと、プラグにカーボンが溜まりやすくなります。このため、ウオタニを使用している場合は、特にスローのセッティングに注意を払い、混合比を調整する必要があります。
ガクガクする低速走行の改善
超低速走行時にガクガクする現象は、スローが濃すぎる場合に発生することがあります。スロー回転が濃すぎると、低速時にガクガクしたり、エンジンがスムーズに回らないことがあります。スローの調整で燃焼状態を適正に保つことが、乗り心地やエンジンの挙動を改善するカギとなります。
まとめ
FCRキャブレータのセッティングにおいては、スロー回転のジェット、エアスクリューの調整が非常に重要です。プラグの状態やエンジンの挙動を確認し、スローが濃い場合はスロージェットやエアスクリューを調整して、燃焼状態を適正に保ちましょう。ウオタニ点火システムを使用している場合は、特にプラグの状態に注意が必要です。ガクガクした低速走行を改善するためには、スローの調整を見直すことが有効です。
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