ホンダCB750Fourは、K0からK7までのモデルチェンジを重ねながらも、そのスタイリングや走行性能で現在でも多くのファンを魅了しています。中でも整備やメンテナンスにおいて気になるのが、型式ごとの部品互換性です。今回はK0〜K7におけるフロントブレーキパッドの共通性と注意点について詳しく解説します。
CB750Fourのブレーキ構造の変遷
CB750FourはK0から始まり、K1〜K7までリリースされましたが、K0は前期モデルとして非常に特異な仕様を持ちます。特にK0ではフロントブレーキに機械式のディスクキャリパーを採用しており、K1以降は油圧式キャリパーに変更されています。
つまり、K0だけは他のKシリーズとブレーキパッドが異なる点に注意が必要です。K1以降のK2〜K7に関しては、基本的にブレーキキャリパーやパッド構造は共通しており、パッドの互換性があります。
K0とK1以降で異なるブレーキパッド
K0に搭載されていたブレーキは、ニッシン製の機械式キャリパー(シングルピストン)で、専用のパッド形状を採用しています。このため、K1以降のパッドは流用できません。
一方で、K1〜K7は油圧ディスクブレーキに統一され、パッド形状や取り付け方式は共通のため、パーツ選定が比較的容易です。
型式別対応パッドの例
型式 | ブレーキパッド形式 | 備考 |
---|---|---|
K0 | 専用品(機械式) | 互換性なし、K0専用設計 |
K1〜K7 | 共通品(油圧式) | 基本的に互換あり |
例えば、K2〜K7に使える定番の社外品としては、デイトナやSBS製のパッドがあり、パーツ番号も共通で案内されているケースが多いです。
パッド選びで注意すべきポイント
純正パーツでの再現を目指す場合、型式に合ったブレーキキャリパー形式をしっかり確認することが重要です。特にK0は社外部品の入手難易度が高く、状態の良い中古パーツやリビルド品の確保も視野に入れましょう。
また、K1以降であっても社外キャリパーに交換されている車両も存在するため、現車確認が必須です。特に中古車両の場合は、オリジナルの状態であるかどうかをよく見極めてからパッドを選ぶようにしましょう。
実例:K7で社外パッドを装着したユーザーの声
実際にK7に乗るオーナーの中には、「SBSのストリートパッドを装着して制動力が改善された」「デイトナの赤パッドが純正キャリパーにぴったりだった」という声もあります。これらの製品は比較的入手しやすく、コストパフォーマンスも優れています。
また、K2以降のモデルに流用可能なパッドは一部SR400などの旧車と互換性があるケースもあるため、流通在庫の面でも安心できます。
まとめ:K1〜K7は基本共通、K0は専用品に注意
CB750Fourのブレーキパッドは、K1〜K7までは基本的に共通設計ですが、K0だけは構造が異なるため別パーツが必要です。愛車の正確な型式とキャリパー形式を確認し、適切なパーツ選びを心がけましょう。
旧車の整備は細かな違いが大きな影響を及ぼすため、疑問がある場合はパーツカタログや整備マニュアルを参照するか、専門ショップへの相談をおすすめします。
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