トルクレンチは、車や機械のメンテナンス時に必要な道具で、規定のトルクでナットやボルトを締め付けるために使用されます。一般的に「カッチン型」と呼ばれるタイプと、電池式のものがありますが、使い方や注意点が異なるため、どちらを使用する際にも適切な方法を理解しておくことが重要です。
カッチン型トルクレンチとは
カッチン型トルクレンチは、指定トルクに達すると「カッチン」という音が鳴って、それ以上力を加えないようにする仕組みのものです。このタイプは音で「締めすぎ」を防ぐため、多くのメカニックが好んで使用します。しかし、繰り返し使用すると「締めすぎ」になる可能性があるため注意が必要です。
カッチン型トルクレンチを繰り返し使用する場合、音が鳴った後に力を加えすぎると、ボルトやナットに過剰な負荷をかけてしまいます。そのため、音が鳴った時点で締め作業は終了することが重要です。
電池式トルクレンチの特徴と使用方法
電池式トルクレンチは、デジタル表示やピーピーという音でトルクの設定を知らせてくれるタイプです。こちらは、音や表示が目安となり、手動で締めるタイプよりも精度が高い場合が多いです。
電池式トルクレンチを何度も使用する場合、同じポイントを締め続けると、過剰にトルクが加わるのではないかと心配する方も多いですが、これはリレー式のオートストップ機能により防止されます。しかし、リレーが作動する前に何度も使用すると、精度が多少狂う可能性もあります。
トルクレンチの過使用による影響
カッチン型でも電池式でも、トルクレンチを使いすぎると、ボルトやナットに不必要な圧力がかかり、最悪の場合、破損してしまうことがあります。また、適切なトルクで締め付けられたかどうかを確認するために、トルクレンチを使用した後は締め直しを行うことも有効です。
特に電池式トルクレンチは繰り返し使用することで、電池の消耗や設定ミスが生じる可能性があるため、定期的に電池の交換や校正を行うことが推奨されます。
まとめ:トルクレンチを正しく使うために
カッチン型トルクレンチと電池式トルクレンチはそれぞれ特徴がありますが、どちらも使用後は必要な手順を守り、締め過ぎを防ぐことが大切です。また、トルクレンチを使った作業後は、ボルトやナットがしっかりと規定のトルクで締められているか確認することも重要です。
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