初心運転者講習は、運転免許を取得したばかりのドライバーが一定の違反点数に達した際に義務づけられる制度です。中には「他の免許を取り始めれば講習を受けなくて済むのでは?」といった疑問を持つ方もいますが、制度の趣旨を正しく理解することが重要です。
初心運転者講習とは何か?
初心運転者講習は、免許取得後1年以内の運転者が一定の違反点数(3点以上)に達した場合に通知される講習です。受講対象者には「初心運転者講習通知書」が送付され、原則として受講が義務となります。
受講しなかった場合、または受講しても再度違反を重ねた場合には、免許の取り消しや停止の対象となる可能性があるため、注意が必要です。
初心運転者講習の受講条件
初心運転者講習の通知が届いた時点で、その人が普通二輪や普通車などの「初心運転者期間」にある免許を保有しているかどうかがポイントです。
大型二輪など別の免許を教習中であっても、通知対象となる免許に初心運転者期間が残っていれば、講習の受講義務は免除されません。
大型二輪免許取得と初心運転者講習の関係
結論から言うと、大型二輪免許の教習を開始しても、初心運転者講習の免除にはなりません。講習の通知は、既に持っている免許(例:普通二輪)に対して出されているからです。
たとえば、普通二輪を取得して半年後に4点の違反があり、その時点で大型二輪の教習を受け始めていたとしても、初心運転者講習の対象であることに変わりはありません。
初心運転者講習を受けないとどうなる?
講習を正当な理由なく受けなかった場合、「初心運転者期間終了時点で再評価」が行われます。その結果、以下のような処分が下される可能性があります。
- 免許の取り消し
- 再試験の受験義務(技能・学科)
- 再取得後も再び初心運転者として扱われる
このように、講習を回避することにはリスクが伴います。仮に別の免許を取得しても、もとの免許の処分は免れないということです。
実際の講習内容と時間
初心運転者講習は、一般的に以下のような内容で構成されています。
- 学科講習(事故の傾向と対策)
- 実技指導(シミュレーターや実車による運転)
- 安全運転への意識改善を目的とした指導
所要時間はおおよそ3〜4時間程度で、費用は教習所によって異なりますが、およそ1万円前後が相場です。
まとめ:初心運転者講習は必ず受けよう
初心運転者講習は免許制度の中でも非常に重要な位置づけにあり、違反歴が少なくても対象になることがあります。大型二輪の取得は有意義なステップですが、すでに通知が届いている場合は、講習の免除にはつながりません。
今後の安全運転に役立てるためにも、前向きに講習を受講し、運転マナーとスキルを改めて見直す機会としましょう。
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