アドレスV125Sのシガーソケット取り付けとボディーアースの真実|仕様の違いや注意点を徹底解説

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スズキのアドレスV125SにシガーソケットやUSB電源を取り付ける際、「ボディーアースが取れないからバッテリーマイナス端子に接続が必要」とする情報と、「ボディーアースで問題ない」という意見が混在しています。本記事では、その理由や車体構造、適切な施工方法について解説します。

ボディーアースとは?その役割と構造を理解する

ボディーアースとは、電装品のマイナス線を金属フレームに接続することで、車体全体をマイナスの電気経路として利用する方式です。自動車やバイクでは一般的な手法であり、配線の簡略化と軽量化に貢献しています。

通常はエンジンやフレームの一部にバッテリーのマイナス端子から太い線が接続され、そこから各部に分岐して電気が流れています。

アドレスV125Sのアース事情|なぜ「取れない」と言われるのか

アドレスV125Sはフレームアースが基本構造として存在しますが、車体各部の塗装や腐食、端子の劣化により電気抵抗が高まることがあり、「ボディーアースが利かない」と感じるケースがあります。

とくにプラスチック外装が多く金属露出部が少ないため、施工位置によってはボディーアースが不安定になりやすく、それが「直結推奨派」の意見の背景です。

新車時はアースが効くが、経年劣化で不具合が起きやすい

新車時にはアース経路が安定していても、走行時の振動・水分・サビなどによりアースポイントの接触不良が起こることがあります。たとえばシート下の金属部やエンジンブロックに接続しても、塗装の膜や腐食によって電流が流れにくくなることがあるのです。

そのため、「動作が不安定」「電圧が低下する」といったトラブルが起きた場合には、バッテリーマイナスへの直結が最も確実な方法とされています。

仕様変更による違いはあるのか?

一部の年式やマイナーチェンジで配線構造が変更された可能性はありますが、アドレスV125Sに関しては明確な「仕様変更でボディーアースが完全に無効になった」という情報は確認されていません。

ただし、K5〜K9型とL0以降ではメインハーネスやヒューズ配置が異なるため、電源取得のしやすさやアースの取り回しに差があることは事実です。

施工時のおすすめアプローチ

  • 理想的な方法:電源はキーON連動のヒューズボックスから、アースは確実に導通確認が取れた金属部分かバッテリーマイナスへ
  • 導通テスト:マルチテスターを使って電圧/導通を測定してから施工するのが安全
  • 避けたい接続:ネジに共締めするだけのアースは不安定になる可能性があるため、要注意

実例として、フロントカウル内でキーON電源をヒューズボックスから分岐し、アースはエンジンマウント部に接続して安定動作しているというユーザー報告もあります。

まとめ:ボディーアースは可能だが、確実性を求めるなら直結

アドレスV125Sにおいて、ボディーアースは構造上可能ですが、経年劣化や施工位置によって安定しない場合があります。そのため、長期的・安定性を重視するならバッテリーマイナス端子への直結がベストです。

導通の確認やテスターを使った事前チェックを行い、確実にアースが取れていることを確認してから施工することで、安全かつトラブルのない取り付けが実現できます。

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