セリカとセリカXXの違いとは?兄弟車の関係と歴史を徹底解説

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1970年代から80年代にかけて、トヨタが展開したスポーツカー「セリカ」と「セリカXX(ダブルエックス)」。両者の関係を「兄弟車」と呼ぶこともありますが、実際にはどういう位置づけだったのでしょうか?この記事では両車の共通点や違い、そして生まれた背景まで詳しく解説します。

セリカとはどんな車か?

セリカは1970年に登場したトヨタの小型スポーツクーペで、「スペシャリティカー」として高い人気を博しました。軽快な走りとスタイリッシュなデザインで、若者を中心に支持を集めました。最初はFR(後輪駆動)で、その後FF(前輪駆動)へと進化しました。

特に1970年代から1980年代のモデルは、個性的なスタイリングと手ごろな価格で人気を集め、トヨタのラインナップを支えるスポーティな存在でした。

セリカXXとは?

セリカXXは1978年に登場したモデルで、海外では「トヨタ・スープラ(初代〜2代目)」としても知られています。基本的にはセリカをベースにホイールベースを延長し、直列6気筒エンジンを搭載した上級モデルです。

特に北米市場では「Celica Supra」の名で展開され、スポーツクーペとして高く評価されました。見た目はセリカと似ていますが、パワートレインや装備面で上級志向でした。

兄弟車と呼ばれる理由

セリカとセリカXXは「同じプラットフォームを共有」しており、外観も非常に似ています。共通の基本設計を持つものの、エンジンや装備、販売戦略が異なるため、兄弟車と呼ばれるのが妥当です。

つまり、違う名前がついているからといってまったく別の車というより、同じ家系の別モデルと理解すると良いでしょう。

具体的な違い:セリカ vs セリカXX

項目 セリカ セリカXX
発売年 1970年〜 1978年〜
エンジン 直4エンジン中心 直6エンジン中心
駆動方式 FR→FF FR
ポジション 若年層向け 高級スポーツクーペ

セリカXXがスープラへ進化

1986年、セリカがFF化されたことにより、FRのセリカXXは独立し「スープラ」として誕生します。これにより、セリカとセリカXXの兄弟関係は終了し、スープラは完全な別モデルとして成長していきました。

つまり、セリカXXはセリカの上位モデルとして始まり、最終的には独自のスポーツカー「スープラ」として進化していったわけです。

まとめ:セリカとセリカXXは兄弟車だが独自の道を歩んだ

セリカとセリカXXは同じトヨタのスポーツカーファミリーで、プラットフォームやデザインが共通していた時代がありました。そのため「兄弟車」と呼ぶのがふさわしい存在です。しかし、セリカが軽快で若者向けの路線を歩んだのに対し、セリカXXはよりパワフルで上質なスポーツクーペとして独自の道を進み、やがてスープラへと進化していきました。

歴史を知ると、2台の違いや魅力がより深く理解できるようになります。

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