大型一種の修了検定で一発不合格となる違反・ミス一覧とその対策

運転免許

大型一種免許の取得を目指す方にとって、修了検定は最初の大きな関門です。技能試験では減点方式が採用されている一方で、特定の違反やミスについては“即時中止=一発アウト”になる場合があります。本記事では、修了検定で即不合格となる代表的な項目と、それを回避するためのポイントを具体的に解説します。

一発中止となる代表的な違反・ミス一覧

大型一種の修了検定では、以下の行為が発生すると即時検定中止になります。

  • 一時停止義務違反(標識・標示に従わない)
  • 交差点進入時の安全不確認
  • 他車・歩行者との接触、接触のおそれがあった場合
  • 脱輪(歩道などへタイヤを乗り上げた場合)
  • 信号無視・指定速度の大幅な超過
  • 踏切の安全確認不足・一時停止違反
  • 検定コースからの大きな逸脱(縁石の乗り上げなど)
  • 踏切や坂道でのエンスト、後退による危険
  • 縦列駐車・方向転換時の大きな失敗(車体後部の接触など)

これらの項目は“致命的な交通違反”として扱われ、減点ではなく即時終了となるため特に注意が必要です。

「はみ出し」は状況次第で即中止になる

試験コース内での白線からの“軽度の逸脱”は、場合によっては減点で済むこともありますが、大きく逸脱した場合や、歩道・縁石に乗り上げた場合は「脱輪」扱いとなり中止対象となります。

特にS字やクランクでは前輪が白線を割っただけで即中止というケースもあるため、ハンドル操作と目視確認を徹底しましょう。狭路通行の直前には減速し、しっかりとミラーと目視で左右の余裕を確認することが肝要です。

検定中止になりやすい状況別の注意点

坂道発進では、サイドブレーキを活用しつつ、半クラッチのタイミングとアクセルワークを丁寧に行わないと、後退やエンストによる中止になります。

交差点右折では、信号が青でも右折の可否や対向車の有無、横断歩行者の有無を見落とすと「安全確認不足」として一発不合格になる可能性があります。

踏切では、一時停止・窓を開けての目視・安全確認・ギアチェンジの順番に間違いがあると危険運転とされます。

筆記ではなく実技講習で指摘されやすい例

検定員がよく見ているのは、運転技術そのものだけでなく「安全意識が行動に表れているか」です。たとえば。

  • 車両に乗る前の後方確認
  • ミラーと目視の使い分け
  • 巻き込み確認の有無
  • 合図のタイミング(3秒前)

これらが一貫して行われていない場合、致命的でなくても「検定に適さない」と判断されることもあります。

実際の検定でありがちな一発アウト体験談

実際に検定中止になった受験者の例として、以下のようなケースが報告されています。

例1:「左折時に巻き込み確認を忘れ、後輪が歩道に軽く乗り上げて脱輪判定。即中止。」

例2:「踏切で左右確認をせず、そのまま進入してしまい中止。」

例3:「交差点での右折時、対向車のバイクに気づかず危険運転と判断され一発終了。」

まとめ:一発不合格を回避するためのポイント

大型一種の修了検定では、技術力以上に「安全運転意識」を見られています。一発アウトを避けるには、以下の点を習慣づけましょう。

  • 必ず左右・後方確認と巻き込み確認を行う
  • 標識・標示・信号に従って慎重に進行
  • コース取りや停止位置を正確に守る
  • 焦らず丁寧に操作し、後退や脱輪を防ぐ

不安な部分は教習中にしっかり質問し、繰り返し練習しておくことで本番でのトラブルを防ぐことができます。

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