軽自動車の車検で見落としがちなフロントサスペンションの“遊び”とは?指摘される条件と対応策

車検、メンテナンス

軽自動車の車検時には、走行安全性や保安基準を満たしているかを細かくチェックされます。その中でも見落とされがちなのが、フロントサスペンションの「遊び(ガタつき)」です。この記事では、サスの遊びがどの程度で車検に影響するのか、また指摘された場合の対応方法について解説します。

そもそも「サスの遊び」とは何か?

サスペンションの遊びとは、サスペンションやステアリング関連の部品にわずかなガタがある状態を指します。車検においては、ジャッキアップした状態で前輪を手で揺すり、異常なガタつきがないかを検査員が確認します。

このとき、例えばアッパーマウントやロアアーム、タイロッドエンドなどに経年劣化や摩耗による「許容範囲外のガタ」があれば、車検不合格となる可能性があります。

車検で指摘される「遊び」の具体例

たとえば、走行距離が5万kmを超えた車両では、フロントの足回りに小さなガタが出始めることがあります。車検では数ミリのガタでも「異常」とみなされることがあり、特に検査員による判断が左右します。

一方で、「許容範囲内の遊び」であれば車検に通る場合もあります。そのため、事前に整備工場やディーラーで事前点検を受けることが重要です。

よくある交換部品と費用の目安

車検でガタつきが指摘された場合、部品交換が必要になることがあります。以下に代表的な部品とおおよその交換費用をまとめます。

部品名 交換費用(目安)
ロアアーム 1.5万〜3万円
タイロッドエンド 5千〜1万円
スタビリンク 3千〜8千円

これらの交換は安全性にも関わるため、早めの対応が望ましいでしょう。

遊びを見逃さないためのセルフチェック

整備のプロでなくても、以下の方法でサスペンションの異常に気づける場合があります。

  • 段差を超えたときに「コトコト」などの異音がする
  • ハンドルを切るときに違和感がある
  • 駐車中にタイヤを揺すると音が鳴る

これらの症状がある場合は、早めに点検を依頼しましょう。

中古車や軽自動車は要注意

特に軽自動車や中古車は足回りのパーツにコストを抑えていることが多く、経年劣化の影響が早めに出る傾向があります。加えて、軽量なためジャッキアップ時にガタが強調されやすいという特徴もあります。

定期的な点検とメンテナンスで、車検時の予想外の出費を防ぐことができます。

まとめ:遊びがあっても即NGではないが、放置は危険

軽自動車の車検時にフロントサスの遊びが指摘されるかどうかは、その程度によって異なります。「少しの遊び」だからといって必ずしも不合格になるわけではありませんが、早めに点検・整備しておくことで安全性の向上と予期せぬ出費の回避につながります。心配な方は、事前に整備工場で確認を受けておくのが賢明です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました