すでに普通自動車免許(MTまたはAT)を取得している方が、あらためてバイクの免許を取ろうとする場合、「何か割引があるのでは?」と考えるのは自然なことです。実際、車の免許を持っていることで教習の一部が免除されたり、費用や期間に違いが生まれるケースがあります。本記事では、その具体的な内容と、免許取得以外でも得られるメリットを詳しく解説します。
自動車免許保有者は学科教習が一部免除に
まず大きなポイントとして、普通自動車免許を持っている場合、バイク免許(普通二輪・大型二輪)を取得する際に学科教習が免除される点が挙げられます。具体的には、「第一段階・第二段階に含まれる学科教習」のうち、すでに習得済みの内容が除外されます。
たとえば、普通二輪MT免許の取得では、学科教習26時限が通常必要ですが、自動車免許保持者はこれが0時限(実技のみ)となり、効率よく免許が取得できます。
教習料金が割安になるケースも多い
学科教習が免除されるため、教習所によっては費用も安くなります。以下は普通二輪免許の取得費用の一例です。
対象 | 費用の目安 |
---|---|
普通二輪(自動車免許なし) | 約12万〜15万円 |
普通二輪(自動車免許あり) | 約9万〜12万円 |
金額は教習所によって異なりますが、平均して2〜3万円ほど安くなる傾向があります。
教習期間も短縮できる
学科が免除されることで、教習所に通う期間も短くて済みます。最短では2週間程度で卒業できるケースもあり、スケジュールに余裕がない社会人や学生にとって大きなメリットです。
ただし、実技の技能教習はすべて必要となるため、運転に不安がある場合は無理せず補習を利用しましょう。
任意保険や自動車保険の割引への影響は?
バイクを所有するにあたり、任意保険への加入を検討する方も多いでしょう。自動車保険をすでに契約している場合、同じ保険会社でバイク保険を契約することで複数契約による割引が適用されることがあります。
また、家族の契約を引き継げる場合や、20歳以上で無事故歴がある人は等級をうまく活用できる可能性もあります。
具体的なステップ:自動車免許後にバイク免許を取る流れ
- 自動車免許証を提示して教習所に申込
- 免除対象の学科を確認し、スケジュールを作成
- 技能教習を中心に受講
- 卒業検定を経て、免許センターで交付手続き
教習所によっては、Web申し込みでキャンペーンが適用される場合もあるため、比較サイトを利用するとよいでしょう。
まとめ:車の免許があると金銭面・時間面の両方でお得
普通自動車免許をすでに取得している場合、バイク免許の取得にかかる時間や費用が軽減されるのは大きなメリットです。さらに、保険契約にも有利に働く可能性があり、結果的にトータルコストを抑えることができます。これからバイク免許を取ろうと考えている方は、自動車免許を活かしたプランで、効率的な取得を目指しましょう。
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