大型スクーターであるヤマハ・グランドマジェスティ400は、見た目のスタイルや利便性から人気の高いモデルです。今回はこの車両をユーザー車検で通す際に気になる「ライトの仕様」について、検査基準に照らして詳しく解説します。
グランドマジェスティ400のヘッドライト仕様
グランドマジェスティ400のヘッドライトは、デュアルライト仕様(2灯式)となっていますが、点灯方式はバイクによくある「片側常時点灯型」となっており、ロービームでは左側のみ点灯、高速走行時などにハイビームにすると両側が点灯する構造です。
この設計はメーカー出荷時の純正仕様であり、構造変更や改造がなければそのままで車検に対応可能です。
車検におけるヘッドライトの検査基準
車検においてチェックされるヘッドライトの項目は以下の通りです。
- 灯火の色:白色であること(青白すぎるLED等はNGになる可能性あり)
- 光軸:照射角度が適正であり、対向車に眩しくない
- 光量:2000cd以上(明るさの基準)
グランドマジェスティ400のような片側点灯車では、「点灯している1灯のみで検査される」ため、もう一方が点灯していなくても不合格にはなりません。
よくある不合格パターンと対策
過去の事例から見ても、以下のようなライトに関する不具合が原因で不合格になるケースがあります。
- LEDバルブ交換による光量不足や光軸ズレ
- ロービームの片側切れ(純正構造とは違う不具合)
- 光軸調整がされていない状態で検査ラインに入ってしまう
光軸調整に関しては、ユーザー車検前に予備検査場(光軸調整だけで1000円前後)でチェックしてもらうのがおすすめです。
また、HIDやLEDに変更している場合は、車検対応品かどうかを確認し、「ロービームで検査が通る明るさと配光」が出せているかをチェックしておきましょう。
片側点灯のままで大丈夫?
グランドマジェスティ400のロービームが片側点灯であっても、それは設計上の仕様であり、構造変更の申請は不要です。実際、陸運支局でも片側のみ点灯した状態で検査ラインを通過しています。
ただし、ユーザー車検の経験者であっても注意すべきなのは「光軸のズレ」と「バルブの劣化による暗さ」です。車検時には事前に光軸調整し、バルブが暗くなっていないかチェックしておきましょう。
まとめ
グランドマジェスティ400は純正状態でロービームが片側のみ点灯する仕様のため、2灯でなければならないということはありません。重要なのは、「点灯しているヘッドライトが、基準に適合しているかどうか」です。光量・光軸・色温度に問題がなければ、片側点灯でも問題なくユーザー車検を通過できます。バルブ交換やLED化している方は、あらためてそのパーツが車検対応であるか、点灯状態が基準を満たしているかを確認しましょう。
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