ドライブレコーダーのSDカードをPCで開いたとき、動画ファイル以外に見慣れない「system」フォルダや「NMEA」や「settings.old」といったファイルがあると、不安や疑問を感じる方も多いでしょう。これらのファイルは一体何のために存在するのでしょうか?本記事ではそれらのファイルの意味と役割について解説します。
ドライブレコーダーの「system」フォルダとは?
多くのドライブレコーダーでは、録画データとは別に設定ファイルやGPSログなどのデータを保存するために「system」や「config」などのフォルダを用意しています。これらのフォルダは通常、ユーザーが直接操作する必要はありません。
「system」フォルダの中には、本体の動作に必要な設定やログファイルが格納されており、誤って削除したり編集したりすると、予期せぬ動作不良の原因になることがあります。
NMEAファイルの正体と役割
NMEAファイルは、GPSの位置情報を記録したログファイルです。「.nmea」または「.txt」などの拡張子で保存されることがあります。NMEAとは「National Marine Electronics Association(米国海洋電子機器協会)」の略で、GPSデータの標準フォーマットです。
これにより、後から専用のPCソフトやアプリで走行軌跡を地図上に表示したり、速度・時間などを詳細に確認することができます。
settings.oldファイルとは?
settings.oldはその名の通り、設定ファイルのバックアップです。ドライブレコーダーの設定(例:解像度、感度、音声録音のON/OFFなど)を変更したとき、古い設定内容が「.old」という拡張子で保存されることがあります。
これはトラブル発生時に以前の設定に戻すためのリカバリ手段として残されているものなので、特に削除の必要はありません。
これらのファイルは動画ではない
「NMEA」や「settings.old」などのファイルは、動画ファイルではありません。録画映像は通常「DCIM」「video」などのフォルダ内に「.mp4」や「.avi」などの形式で保存されています。
動画ファイルを探す際には、上記のようなファイル拡張子に注目し、「system」フォルダ内のファイルには手を加えないことが推奨されます。
ファイルの扱いで注意すべきポイント
・「system」フォルダや内部ファイルを削除・編集しない
→ 正常動作に支障をきたす場合があります。
・データを確認したい場合は、メーカー公式のビューアーソフトを使用
→ GPSログや走行履歴を地図上で確認できます。
まとめ:知らないファイルでも削除は厳禁!
ドライブレコーダーの「system」フォルダ内にあるNMEAファイルやsettings.oldファイルは、それぞれGPSログと設定のバックアップとして重要な役割を持っています。動画ではないものの、本体の補助的な機能に欠かせないデータです。
こうしたファイルを誤って削除すると、記録機能やGPS再生に影響を及ぼす可能性もあるため、取り扱いには十分注意しましょう。もし操作に不安がある場合は、メーカーのサポートや説明書を確認するのが最も安全です。
コメント