LEDウインカーを装着して10年ほど経つと、経年劣化や明るさの低下を感じることもあるでしょう。交換時に「ハイフラ防止機能内蔵LEDウインカー」を選ぶ方が増えていますが、以前の「外付けキャンセラー抵抗」が残っている場合、どうすべきか悩む方も少なくありません。本記事では、その疑問を解決すべく、LEDウインカー交換時のポイントと注意点を詳しく解説します。
LEDウインカーとハイフラ現象の関係
LEDウインカーは消費電力が低く、純正の白熱球から交換すると「ハイフラッシャー(ハイフラ)」と呼ばれる高速点滅を起こすことがあります。これは車両が「球切れ」と誤認するためで、車検不合格の原因にもなりかねません。
その対策として、キャンセラー抵抗を取り付けるのが一般的でした。抵抗を入れることで電流を増やし、ハイフラ現象を抑える仕組みです。
ハイフラ防止機能内蔵LEDとは?
近年はハイフラ防止機能を内部に組み込んだLEDウインカーが普及しています。これにより外付けの抵抗が不要となり、配線トラブルや発熱リスクを軽減できます。
このような内蔵型は設置も簡易化されており、DIYユーザーにも人気です。
キャンセラー抵抗との併用はアリか?
結論から言えば、併用はおすすめできません。理由は以下の通りです。
- 過剰な電流が流れ、LED本体の寿命が縮まる恐れ
- キャンセラーが発熱するため、安全性が低下
- 車両側のハーネスに過大な負荷がかかる
つまり、ハイフラ防止機能付きLEDを取り付ける場合は、既存のキャンセラー抵抗は必ず取り外すべきです。
実例|実際に交換したユーザーの声
たとえば、トヨタ車で10年以上前に抵抗付きLEDを取り付けていたユーザーが、最近ハイフラ防止機能内蔵LEDに交換したケースでは、事前にキャンセラーを撤去したことで問題なく点灯・点滅しました。
逆に、抵抗をそのままにして交換した例では、LEDが短期間で故障したという報告もあります。
交換時の手順とチェックポイント
- 車両のヒューズ定格と電圧に適合したLEDを選ぶ
- 旧キャンセラー抵抗を取り外し、端子処理を適切に行う
- LED装着後にハザード・左右ウインカーの動作確認をする
- 車検前には点滅速度・視認性を再チェック
専門店での取り付けも安心ですが、DIYの場合は熱処理と通電チェックを怠らないようにしましょう。
まとめ|新しいLEDには新しい設計に合わせた配慮を
LED技術の進化により、ハイフラ防止機能が内蔵された製品が主流になりつつあります。従来の外付け抵抗と併用してしまうと、電装系トラブルを引き起こすリスクもあるため、LED交換時には抵抗の有無を必ず確認しましょう。
正しい知識で、安全かつ快適なドライブを支えるためのメンテナンスを心がけてください。
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