免許センター職員と教習所指導員の違いとは?役割や所属の違いをわかりやすく解説

運転免許

自動車運転免許を取得する過程では、「免許センター」と「自動車教習所」という2つの場所でさまざまな職員と関わります。このとき、「免許センターの人は警察官?」「教習所で助手席に座っているあの人も警察?」と疑問に思う方は少なくありません。本記事では、免許センター職員と教習所指導員の違いや、それぞれの所属・役割について詳しくご紹介します。

免許センターの職員は基本的に警察官

各都道府県にある「運転免許センター」は、公安委員会の管轄下にあり、実質的には警察組織の一部として機能しています。そのため、運転試験(実技・学科)を行う担当者や窓口での本人確認を行う人の多くは現職の警察官または警察官OBです。

特に実技試験官は、交通部門に所属していたベテランの警察官が担当しているケースが多く、厳正な基準で合否判定を行う役目を担っています。

教習所の助手席に座っている指導員は民間人

一方、自動車教習所で助手席に座り、運転のアドバイスや技能指導をしているのは、「教習指導員」という資格を持った民間の職員です。彼らは警察官ではなく、教習所を運営する会社や団体の社員です。

教習指導員になるには、各都道府県公安委員会の認定試験に合格し、技能・学科・応急救護などの指導が可能な正式な資格を取得している必要があります。なお、指導員の中には元警察官という方もいますが、職業上は民間人です。

それぞれの役割の違いを整理

所属 主な業務
免許センター(警察) 免許の交付、試験の実施、公的記録の管理 実技試験官、受付業務
自動車教習所(民間) 技能・学科教習の実施、運転技能の向上支援 助手席の指導員、教室の講師

このように、運転免許に関わるそれぞれの機関は、目的と役割が異なっており、求められるスキルや立場も明確に分かれています。

間違いやすいケースと補足情報

一部の公認教習所では、卒業検定(技能試験)を警察ではなく教習所内部で実施する「指定自動車教習所制度」を採用しており、この場合も試験官は民間の指導員です。ただし、検定の評価基準は警察と同様の内容に基づいて行われます。

また、警察官が定年退職後に教習所の指導員や管理職として再就職していることもあるため、「あの人、警察っぽいな」と感じるのはあながち間違いではない場合もあります。

まとめ:見た目ではなく役割を見極めよう

免許センターの職員と教習所の指導員は、一見似ているようで全く異なる立場にあります。免許センターは警察機関の一部、教習所は民間教育機関と理解しておくと混乱しません。

運転免許の取得をスムーズに進めるためにも、それぞれの立場や役割を正しく理解して、安心して手続きを進めましょう。

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