大型バスの教習に挑戦しようとする方にとって、運転の難しさは大きな不安材料です。特に後退(バック)時の視界の悪さは、多くの初心者が苦手とするポイントです。そんな中、「教習で使われる大型バスにバックモニターは付いているのか?」という疑問を持つのは自然なこと。本記事では教習車両の装備事情や、モニターの有無に関わらず安全に運転できるコツについて解説します。
教習車両の装備:バックモニターは義務ではない
現在の日本の法令上、大型バスであってもバックモニター(バックカメラ)の装着は義務ではありません。そのため、教習所によってバックモニター付きの車両を導入しているかどうかは異なります。
とはいえ、最近では教習所の安全意識や設備の充実により、バックモニターを装備した教習バスを使用する教習所も増えています。ただし、技能試験ではモニターの使用を制限されるケースもあるため、モニターに頼りきらない運転スキルが求められます。
実例:モニター付き教習車とそうでない車
関東圏のある教習所では、三菱ふそうのエアロスター教習車を使用しており、バックモニターが設置されています。一方、地方の一部教習所では、コスト面から旧型の車両を使用しており、モニターが一切ない場合もあります。
また、バックモニターが付いていても「バック時に目視確認を優先するように」と指導される教官も多くいます。これは実務でも安全確認の基本はモニターではなく目視・ミラー確認であるという原則に基づきます。
モニターに頼らない運転感覚の重要性
運転免許試験や実務では、サイドミラーや直視による安全確認が基本です。モニターはあくまで補助的な装備とされており、過信は禁物です。
教習では、以下のような技術を身に付けることが重視されます。
- ミラー越しの後方確認の習慣化
- 車体の動きとハンドル操作の連動感覚
- 誘導員や車外の安全状況の把握
バックモニターがない環境での練習は、実際には将来的に役立つスキルを身につける絶好の機会でもあります。
教習所選びの際に確認しておくべきこと
教習所によって設備や車種が異なるため、事前に問い合わせておくことが重要です。以下の点をチェックしましょう。
- 使用している教習車両のメーカー・モデル
- バックモニターの有無
- 技能教習中のモニター利用方針
- 卒業検定での使用可否
これらの情報は、パンフレットや公式サイトだけではわかりづらいため、実際に電話や来校時に質問するのがおすすめです。
まとめ:モニターに頼らず技術を磨こう
教習所の大型バスにバックモニターがあるかどうかは教習所によって異なります。設置されていることもありますが、技能試験では使用が制限されることも多いため、モニターに頼らず安全確認の基本動作をしっかり習得することが重要です。
モニターの有無に関係なく、安全確認・周囲観察・冷静な操作を重視することが、大型免許取得への確実なステップになります。
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