中古で購入した三菱デリカD:5ローデストに搭載されている「ドアミラーの付け根付近の小型スピーカー」は、一見すると音が出ていないように思えるかもしれません。しかし、これらのスピーカーには明確な役割があるケースもあり、単なる故障と断定するのは早計です。この記事では、その用途と確認方法について詳しく解説します。
ドアの小型スピーカーの正体はツイーターか?
多くのデリカD:5のローデストモデルでは、純正またはディーラーオプションで「ツイーター(高音域専用スピーカー)」がドアミラー裏の三角パネルに設置されていることがあります。ツイーターは、ボーカルや高音楽器の繊細な音を再現する役割を担っており、ウーファーやミッドレンジスピーカーと連携して全体の音質を向上させます。
ツイーターは出力が小さく、音が聴こえにくいことがあり、通常のスピーカーとは違って「音圧感」ではなく「音の明瞭感」を補助するパーツです。
音が聞こえないのは故障?それとも仕様?
以下の可能性を順に確認することで、正常に動作しているかを判断できます。
- ツイーターが車載オーディオに接続されているか(社外オーディオへの交換時に未接続の例あり)
- 出力バランスが偏っていないか(左右バランスやフェーダー設定)
- 車両のスピーカー配線が断線していないか(特に中古車では配線の劣化や断線が起きていることも)
なお、スピーカー本体にメーカー名(DIATONEやPioneerなど)が印字されている場合は、社外品が取り付けられている可能性もあります。
社外オーディオに交換している場合の注意点
中古車では前オーナーがナビやオーディオを交換していることがあります。この際、ツイーターが新しいオーディオに配線されていないケースもあり、その場合は当然ながら音は出ません。
また、純正配線が特殊コネクタで分岐されている場合などもあり、接続されていても出力されない構成のこともあります。オーディオ専門店などで配線チェックを依頼することで、確実に動作確認が可能です。
もしかして飾り?ダミースピーカーの可能性
まれにですが、「ダミー」のスピーカー風カバーが装着されている車もあります。これは見た目を重視したもので、内部にはユニットが存在しない場合もあります。これは社外パーツを取り付けた場合や事故修理歴がある車両で発生することがあります。
ダミーかどうかはスピーカーグリルを慎重に外して中を確認する必要がありますが、素人作業は危険ですので整備士に依頼するのが無難です。
まとめ:まずはスピーカーの接続状態と種類を確認
三菱デリカD:5ローデストに装着されている小型スピーカーの多くは、音質向上のためのツイーターである可能性が高いです。しかし、音が出ない場合は配線不良、設定ミス、あるいは単なる飾りのダミー部品の可能性もあります。
音質にこだわるのであれば、オーディオ専門店で一度配線やユニットのチェックをしてもらうことをおすすめします。思わぬ発見があるかもしれません。
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