免許合宿での卒業とは？教習所での合格と運転免許取得までの流れを解説

短期間で運転免許を取得できる免許合宿は、効率よく学べる選択肢として人気です。しかし、「免許合宿で免許を取ったらすぐ卒業？」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、合宿免許の卒業条件と実際に免許証を取得するまでの流れを詳しく解説します。

免許合宿での「卒業」とは何を指す？

免許合宿での「卒業」は、指定自動車教習所での全カリキュラムを修了し、最終試験（卒業検定）に合格した状態を指します。この卒業により、教習所から「卒業証明書」が発行されます。

ただし、この時点ではまだ正式な運転免許証は取得していません。卒業は、あくまで教習所での学科・技能教習と検定を全て終えた段階です。

卒業証明書を持って各都道府県の運転免許試験場へ行き、「学科試験」に合格する必要があります。この学科試験に合格して初めて正式に免許証が交付されます。

たとえば、普通自動車免許（AT・MT）の場合、仮免取得後の技能教習や卒業検定を経て教習所を卒業し、その後に試験場での学科試験（本免学科）に合格する流れとなります。

本免の学科試験は、主に道路交通法や安全運転の知識に関する問題が出題され、正答率90%以上（100問中90問）で合格となります。

合宿中にある程度の学科対策はされていますが、卒業後にしっかり復習しないと不合格になるケースも珍しくありません。特に一夜漬けでは通らない内容もあるため、合宿中から継続的な学習が大切です。

教習所卒業後、学科試験を受けるには日程の予約や住民票所在地の運転免許センターでの手続きが必要です。多くの場合、卒業から1週間～10日程度で免許取得が可能です。

ただし、混雑期や試験の不合格により、免許取得まで数週間以上かかることもあるため、スケジュールに余裕をもたせておくと安心です。

逆に、自宅学習の方が安心できる人や時間に余裕がある人は通学制を選ぶほうが向いているかもしれません。

免許合宿での「卒業」とは、教習所でのカリキュラム完了と検定合格までを指し、正式な免許取得には学科試験の合格が別途必要です。

合宿を終えても気を抜かず、免許センターでの学科試験対策を怠らないようにしましょう。合宿は確かに効率的な方法ですが、最後の学科試験に合格して初めて運転免許を手にできる点を忘れずに。