鈴菌文化を象徴する名車たち:B-KINGとGSF1200の再評価と魅力

バイク

スズキ愛好家、いわゆる“鈴菌”に感染したライダーたちの間では、他のメーカーにはない独特の感性や発想で生み出されたバイクたちが語り継がれています。中でもB-KINGやGSF1200といった車種は、その存在感や濃厚な個性のわりに街中での目撃例が少なく、“隠れた頂点”と評されることもあります。

B-KINGという異端のフラッグシップ

B-KINGは2008年に登場したストリートファイター系ネイキッドバイクで、エンジンは当時の隼(GSX1300R)譲り。パワフルな出力に加え、過激なまでに近未来的なデザインが特徴でした。

その圧倒的存在感とは裏腹に、市場では極めてニッチなポジションにとどまり、販売台数も少なく中古市場でもレア。乗っているだけで強烈な視線を集める“鈴菌の象徴”とも言えるモデルです。

GSF1200:正統派ネイキッドの重厚な味わい

1995年に登場したGSF1200は、当時のGSX-R1100系エンジンをベースに扱いやすくチューニングされた空冷ネイキッド。パンチのある加速とツーリング適性の高さが両立されています。

目立つ装飾や電子装備はないものの、スズキらしい“質実剛健”なキャラクターが際立ちます。今でもファンから「バイクらしいバイク」として再評価されることも少なくありません。

“鈴菌”とは?文化としてのスズキ愛

“鈴菌”とは、スズキのバイク特有の個性に惚れ込んだ人々が冗談交じりに使う用語で、時に愛着と自虐が混じり合った独特のユーモアが込められています。

カタナやレプリカモデル(RG250Γなど)、2スト勢、そしてチョイノリなど、個性的かつ話題性に富んだバイクたちは「なぜそれを作ったのか」と突っ込まれることもしばしば。しかし、そこに魅了されるのが“鈴菌”感染者たちです。

なぜB-KINGやGSF1200は「影の頂点」なのか

両者ともにバイクとしての完成度は高く、スペックも唯一無二。ただし販売数が少なかったこと、当時は市場のトレンドからやや外れていたことから、主流にはなりませんでした。

しかしそれが今になって逆に評価され、「人と被らない」「知ってる人しか知らない」といった“優越感”を満たす存在になっています。

実際のオーナーの声と街中での注目度

B-KINGのオーナーは「信号待ちで2度見されることが多い」「どこのバイクですか?とよく聞かれる」と語ります。一方でGSF1200は「何も飾ってないのが逆にいい」「地味だけど速い」といった渋い魅力を語る声が目立ちます。

まとめ:鈴菌の頂点は“個性と孤高”にあり

スズキのB-KINGやGSF1200は、そのスペックやデザインの異端さと知名度のギャップが魅力。カタナや2ストといった有名モデルとは別の方向から“鈴菌の頂点”と呼ばれる理由が見えてきます。

もし街中でこの2台を見かけたら、それは幸運と言っていいでしょう。そしてあなた自身が次に鈴菌に感染するかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました