ディーラーでのタイヤ交換や整備後に「タイヤの締め忘れ」に気づくケースは、稀ながら重大な事故につながる可能性をはらんでいます。この記事では、実際に起きたトラブル例をもとに、どこに報告すべきか、そしてブレが生じた際にハブボルトの交換が必要かどうかを詳しく解説します。
ディーラーによるタイヤ締め忘れは何が問題なのか?
ホイールナットの締め忘れは、走行中にホイールが脱落するおそれがある極めて危険な整備ミスです。4本すべてのタイヤに締め忘れがあった場合、明確な整備不良とされ、安全運行義務違反の可能性もあります。
今回のように走行中に車体のブレを感じた場合は、すぐに停車して点検することが最も重要です。
このようなケースはどこに報告すべきか?
まず最優先はディーラーへの報告で、すでに行っている場合でも文書や録音などの記録を残しておくことが推奨されます。
加えて、以下の機関へも報告が可能です。
- 国土交通省(自動車局整備課)
- 自動車整備技術振興会(地方整備局)
- 自動車公正取引協議会
報告の目的は「再発防止」と「業者への指導」であり、個人が責任を問うというよりも、社会的に安全確保のための一歩となります。
ハブボルトに走行中のブレがあった場合の判断基準
タイヤの締め忘れによりガタつきや振動が発生した場合、ハブボルトやナットのネジ山にダメージがあることがあります。
具体的には以下のような症状が確認できる場合、交換が推奨されます。
- ネジ山が潰れている、もしくは変形している
- ナットが緩みやすくなっている
- ホイール装着時に不自然なガタつきがある
ディーラーまたは信頼できる整備工場にて、一度点検を受けましょう。
事後の対応と補償・交渉のポイント
整備ミスが原因で部品損傷が生じた場合は、ディーラー側に修理費用や部品交換の補償を求めることが可能です。
特に、締め忘れによる損害が発生した証拠(整備士による診断書や写真など)があれば交渉を有利に進められます。
実例:整備不備によるトラブルとその対応
あるユーザーは、ディーラーでタイヤ交換後、走行中に異音とブレを感じて確認したところ、ホイールナットが指で回るほど緩んでいたとの報告があります。
この事案では国交省へ報告し、結果的にディーラー側からハブボルト交換と無償点検の対応がなされた例があります。
まとめ:報告・点検・安全確保を徹底しよう
ディーラーのタイヤ締め忘れは、重大インシデントに発展する可能性があるため、必ずディーラーへの報告と第三者機関への共有を行いましょう。
また、少しでも異常を感じたら、ハブボルトやナットは専門家による点検・交換を検討することが、今後の安全運転につながります。
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