免許取得前に気に入ったバイクを見つけて購入したいと考える方は少なくありません。しかし、購入してから1年近くも乗れない場合、バイクの保管方法によっては大きな劣化を招く可能性があります。この記事では、バイクを長期保管する際に気をつけたいポイントや、劣化を防ぐ方法についてわかりやすく解説します。
長期間の放置はバイクにどんな影響を与える?
バイクは「動かさない期間」が長いほど劣化が進みやすく、特にゴム部品やバッテリー、ガソリンなどに悪影響があります。以下は代表的なトラブルです。
- バッテリーが完全放電して使えなくなる
- ガソリンが腐敗しキャブレターやインジェクターが詰まる
- タイヤの変形(フラットスポット)
- ブレーキやクラッチの固着
- サビやカビの発生
こうしたリスクを理解した上で、事前の準備と定期的な対応が重要になります。
保存前にしておくべき準備とは?
長期保管前には次のような準備を行うと、劣化のリスクを大きく下げることができます。
- ガソリンを満タンにする(タンク内のサビ防止)
- 燃料コックがある車種はオフにし、キャブ車はキャブ内のガソリンを抜く
- チェーンや可動部にはしっかりグリスアップ
- 洗車して汚れを取り除いた後、乾燥させる
- バッテリーは取り外して室内保管(または定期的に充電)
実際にこれらを行うことで、1年後にエンジンがかからない…といった事態を防ぐことができます。
保管場所とその環境も重要
屋外保管は雨風や紫外線によるダメージを受けやすいため、屋根付きガレージやバイク用カバーの使用が推奨されます。バイク用の厚手防水カバーであれば、内部に湿気がこもりにくい構造になっており、サビ防止にも効果的です。
また、タイヤの変形を避けるために、センタースタンドを使用するか、スタンドがない車種では木板や専用スタンドで片側ずつ接地圧を逃す工夫をするとよいでしょう。
保管中に定期的にやっておくと良いこと
完全に放置するのではなく、可能であれば月に1回程度は以下のことを行うと安心です。
- バッテリーの補充電(またはメンテナンス充電器の使用)
- エンジンをかけて数分アイドリング(キャブ車は難しいことも)
- タイヤを少し転がす(変形防止)
- ブレーキやクラッチを数回動かして固着防止
これらを行えば、次に乗る時のトラブルを最小限に抑えることができます。
実際にあった事例とその対策
実際に免許取得前にバイクを購入し、1年以上保管した人の中には「ガソリンが腐ってエンジンがかからない」「タンク内がサビだらけで修理費が5万円超えた」といった声も。対策として、ガソリンスタビライザー(劣化防止剤)を入れておくとよいという意見もあります。
また、保管前に専門店で一度メンテナンスしてもらうことで、不具合が起きた際の対応もスムーズになるとのことです。
まとめ
バイクを免許取得前に購入するのは決して悪い選択ではありませんが、保管の方法と環境によっては、劣化や修理費がかさむ可能性があります。この記事で紹介した方法を参考に、バイクにとってベストな保管環境を整えておくことで、1年後の快適なライディングに備えましょう。
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