FD3S 4型で、左に切ったときだけ車内で「ガーガー」と異音がする…今回はそんなケースにおける車体内の典型的な原因と、対策手順をご紹介します。
異音の特徴と聞き分けのポイント
車内でだけ聞こえ、エンジンルームでは異音がせず、油漏れやパワステの問題もない場合、ステアリング系や足回り部品の一部である可能性が高まります。
鳴るときと鳴らないときがあるのは、荷重がかかったときにだけガタや干渉が発生している証拠です。
疑うべき部品①:ボールジョイント・ピロボールなどの劣化
みんカラでの整備報告では、アッパー/ロアアームのピロボール(ボールジョイント)劣化が異音の常連原因として挙げられています:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
荷重がかかった左旋回時にガタが生じやすく、通常走行では音が出ないケースもあります。
疑うべき部品②:タイロッド・スタビライザーリンクの摩耗
英語圏整備ガイドでは、タイロッドやスタビリンクの摩耗によるカタカタ音が主な原因として紹介されています:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
ハンドルを上下左右にゆすって「遊び」がある場合、ジョイント部の消耗やブッシュの劣化が考えられます。
疑うべき部品③:ホイールベアリングの摩耗
低速でのハンドル操作時に、金属的な異音が出るならホイールベアリングも候補です:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
左右の回転時で音の出方に差がある場合、経年による片側の摩耗が原因である可能性があります。
チェック項目と確認方法
- ジャッキアップしてホイールを手で振り、ガタがないか確認。
- ステアリングを切った状態で足回りを上下左右に揺らし、劣化部品の遊びを点検。
- インナーフェンダー内に異物や干渉箇所がないか目視で確認。
これらのチェックで異常箇所が特定できると、対応方法の選定がスムーズになります。
対策と修理の流れ
ピロボールやタイロッドブーツなどは劣化が進むとグリスの漏れや遊びが目視できるため、早めの交換が望ましいです。
ホイールベアリングの場合は左右一式での交換が定石とされ、交換に伴い車輪アライメント調整も同時に行いましょう。
プロ整備依頼のすすめ
自力での判断が難しい部品でも、整備工場や専門ショップでの診断・交換作業によって確実な対応が期待できます。
「左旋回時にだけ音がする」と現象を伝えれば、現象再現&点検対応を実施してもらえます。
まとめ
✅ 複数の原因候補がありますが、ボールジョイント・タイロッド・ベアリング等の劣化が典型的です。
✅ ジャッキアップ+ハンドル切りで遊びや摩耗を確認し、異常があれば該当部品を交換・整備しましょう。
✅ 確実なのはプロ整備。左旋回時の異音と状況を伝えて点検依頼すれば原因が特定されやすくなります。
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