サーキット用ハイグリップタイヤに最適なホイール幅とは？245〜265サイズに対応する選び方ガイド

サーキット走行におけるタイヤ選びは、グリップ性能を最大限引き出すために重要です。その中でもホイール幅とのマッチングはパフォーマンスを左右します。この記事では、18インチで245〜265サイズのハイグリップタイヤに対応するホイール幅の選定について、実例を交えて解説します。

ホイール幅「J数」とタイヤ幅の基本的な関係

ホイールの「J数」とはリム幅（内幅）をインチで示したもので、タイヤの適正な張り具合を決める重要な要素です。例えば9Jは9インチの幅を持ち、適応タイヤサイズとしては245〜255が推奨範囲となります。

引っ張りすぎるとサイドウォールの剛性が落ち、膨らませすぎるとコーナリング時にヨレが生じるため、J数とタイヤ幅のバランスが極めて大切です。

245サイズを重視するなら9Jが非常にバランスが良く、ドライグリップとタイヤ剛性のバランスが高水準で保てます。一方、265サイズをメインに据えるなら9.5J〜10Jが適正です。これによりタイヤ形状を自然に保て、サイドの無駄なたわみを防止できます。

よって、タイヤの履き替えが前提なら「255を中心」に据えた9Jが汎用性の高い選択肢となるでしょう。

あるGR86ユーザーは、18インチの9Jホイールに245/40R18のハイグリップタイヤ（例：ADVAN A052）を装着し、バランス重視のグリップ性能を実現しています。また、265/35R18を9.5Jに装着したRX-8のケースでは、外径を含めたフェンダークリアランスの検討が必要になりました。

このように、同じ車両でも走行スタイル（タイムアタックかドリフトか）やセッティング方針で適正は変わります。

ホイール幅はセッティングの「骨格」となるパーツなので、どの用途を重視するかを明確にした上で選ぶのがポイントです。

245〜265サイズのハイグリップタイヤを使い分けたい場合、255を中核とした9Jホイールは最も汎用性が高く、適正空気圧とセッティング次第で幅広いシチュエーションに対応できます。

265を本格的に使いたいなら9.5J以上への変更も視野に入れましょう。タイヤ特性を活かすためにも、走行目的に合わせたホイール選びが重要です。