ランボルギーニは今ハイブリッドだけ?最新モデルと電動化戦略を徹底解説

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イタリアのスーパーカーメーカー「ランボルギーニ」は、かつてはV12自然吸気エンジンの象徴でしたが、近年では持続可能性や環境対応の要請から、電動化への大きな舵を切っています。では、現在新車で購入できるランボルギーニはすべてハイブリッドなのか?本記事ではその真相と背景にある技術的・経営的戦略を解説します。

ランボルギーニの電動化ロードマップ「Direzione Cor Tauri」

ランボルギーニは2021年に「Direzione Cor Tauri(方向・牡牛座)」という名の電動化戦略を発表。これは段階的にハイブリッド化・EV化を進める長期計画で、2024年にはすべてのモデルがハイブリッドになると明言しています。

つまり、2025年以降のランボルギーニ新車ラインナップは、完全にハイブリッドまたは電気自動車(EV)になる予定です。これは同グループであるフォルクスワーゲンの脱炭素方針にも沿った流れです。

現在の主要モデルとハイブリッド化の状況

  • レヴエルト(Revuelto):2023年発表の新型フラッグシップで、V12自然吸気エンジン+3基のモーターを搭載したPHEV。事実上アヴェンタドールの後継機。
  • ウラカン(Huracán):V10エンジン搭載のガソリンモデルだが、2024年中の生産終了が予告されており、後継はハイブリッドになる見通し。
  • ウルス(Urus):SUVとして人気のモデル。現行の「Urus S」「Urus Performante」はガソリン仕様だが、PHEV版が2024年以降に登場予定

なぜハイブリッド化が進むのか?

主な理由は環境規制への対応です。ヨーロッパを中心に、内燃機関(ICE)への規制が強化される中、CO2排出量の削減は不可避の課題です。

一方で、ランボルギーニのようなブランドは「走る歓び」「エンジンサウンド」も価値の一部。そのため、まずはハイブリッド(PHEV)という中間技術を選び、伝統を守りつつ環境対応を目指しています。

実際に購入できるモデルは?

2025年現在、ランボルギーニの公式ラインナップでは以下のような構成です。

モデル名 パワートレイン 備考
Revuelto V12+PHEV 新型フラッグシップ
Huracán(在庫車) V10(ガソリン) 生産終了間近
Urus V8(ガソリン) PHEV導入予定

新車注文の場合、ガソリンモデルのHuracánは既に入手困難となっているため、事実上新車購入=ハイブリッドといえる状況になっています。

将来の完全EVモデルは?

ランボルギーニ初の完全電気自動車(BEV)は、2028年に登場予定の4シーターモデルとされています。これは従来のスーパーカーとは異なる新たなカテゴリで、都市型富裕層を主なターゲットにしています。

このEVモデルは、従来のランボルギーニデザインと電動パフォーマンスを融合した新しい挑戦になる見込みです。

まとめ:今後のランボルギーニは「ハイブリッド主流」へ

ランボルギーニは現在、ハイブリッドモデルへの移行期にあります。既にV12搭載のフラッグシップモデルはPHEVに完全移行し、今後はSUVも含めてすべてのモデルがハイブリッドとなる方針です。

「新車でガソリンのみのランボルギーニを買いたい」と考えている方は、今が最後のチャンスとも言えるでしょう。伝統と革新のバランスをどう取るか、今後のランボルギーニから目が離せません。

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