燃費向上のために給油を満タンにしない選択はアリか?車好きが実践する意外なテクニック

車検、メンテナンス

車の燃費を少しでも良くしたいと考えるドライバーは少なくありません。その中で「燃料を満タンにせず、軽量化することで燃費が向上する」といった話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。この記事では、その考え方の根拠や実際に満タン給油を避ける理由、またそのメリット・デメリットを具体的に解説していきます。

燃料の重さが燃費に与える影響とは

ガソリンは1リットルあたり約0.75kg〜0.76kgの重さがあります。たとえば50リットル満タンにすると、約37〜38kgの重量が車に加わることになります。

車両重量に対してこの差が燃費に与える影響は微小ですが、加減速の多い市街地走行では燃費に差が出る可能性があります。特に軽自動車やコンパクトカーなど、車重が軽い車では相対的な影響がわずかに大きくなる場合もあります。

実際に満タンを避ける人はいるのか?

スポーツカーのオーナーや、サーキット走行を楽しむ人の中には、軽量化の一環として意図的に給油量を抑える人もいます。また、燃費を記録している人の中には、タンク容量の半分程度を目安に給油しているケースもあります。

一方、日常使いのドライバーの多くは利便性や給油回数の手間を優先し、満タン給油を選ぶのが一般的です。つまり、満タンにしないというのは燃費オタク的な習慣であり、一般的ではないものの存在はしています。

燃費以外の理由で満タンにしない人も

燃費向上だけでなく、以下のような理由から満タン給油を避ける人もいます。

  • 車両重量を抑えたい(タイム競技・サーキット目的)
  • 給油後のタンクの膨張によるトラブルを避けたい
  • 燃料の劣化リスクを回避したい(長期保管を避けるため)

特に走行会などでは「必要な分だけ給油し、必要な時に補給する」運用が一般的です。

燃費改善のための現実的な工夫とは

給油量を調整するよりも、以下の方法のほうが燃費改善効果が高いとされています。

  • タイヤ空気圧の適正管理
  • 急発進・急加速を避ける運転
  • エンジンオイルやフィルターの定期交換
  • 不要な荷物を車から降ろす

これらを実践するだけで、数%〜10%程度の燃費向上が期待できます。

給油方法における注意点

給油口ギリギリまで入れる「継ぎ足し給油」は、燃料蒸発防止装置(EVAP)のトラブルの原因になるため避けるべきです。燃費を意識するなら「一度で給油を終える」「給油は半分程度まで」といった方法を検討するのがよいでしょう。

また、給油の頻度が増えることで、移動コストや時間の浪費につながる点にも注意が必要です。

まとめ:満タンを避けることに意味はあるが、実用性には限界も

燃費向上のために満タン給油を避けるという考え方は一定の理にかなっていますが、効果は限定的であり、一般的な日常使いでは優先度は低めです。

本当に燃費を改善したいなら、運転習慣や車のメンテナンスを見直すほうが費用対効果が高いといえるでしょう。とはいえ、軽量化を極めたい方や運転のこだわりを追求したい方には、こうした「給油量の管理」も奥深い楽しみのひとつかもしれません。

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