USSオークションでW2査定を受けたときの対応方法|補修歴なしのはずが減額と言われたら?

中古車

中古車業者との売買契約を締結後、オークション会場での査定結果によって減額を提示されるケースがあります。特に「W2(補修歴あり)」という評価が付くと、車両価格に大きな影響を及ぼす可能性があり、売主としては納得できない場面もあるでしょう。本記事では、W2評価が下された理由や、正当性の有無、売主としてどのように対応すべきかについて詳しく解説します。

W2とは?USSオークションにおける査定基準の意味

USSオークションでは、車両の外装・骨格・補修状態などを独自の査定基準でランク分けしています。W2評価とは、パネルに中程度の補修痕があると判断された状態を指し、修復歴車には分類されないものの、マイナス評価が付けられる内容です。

これは「板金補修」や「塗装跡」が明確に認められる場合に該当し、機械や目視によって判断されます。

なぜ新車購入半年後の車にW2判定が?考えられる理由

以下のような理由で、新車で購入したはずの車にW2評価がつくケースがあります。

  • 製造・輸送段階での小修理:新車であっても、輸送中や納車前に傷がつき、販売店で補修されることがあります。
  • 査定員の判断ミス:塗装の色差や波打ち、パネルの研磨痕などを誤って「補修跡」と認識するケースも。
  • 納車後に受けたメンテナンスの影響:飛び石や擦り傷を板金塗装で直していた場合、それが指摘されることもあります。

いずれにしても、W2は「事故車」ではなく、あくまでも軽度の補修歴があるという意味合いにとどまります。

減額提示への対応策:契約書の内容がカギ

契約時に「現車確認のうえ売買金額を決定し、後からの減額は行わない」といった内容が記載されている場合、査定結果にかかわらず当初の金額での取引を主張する根拠となります。

たとえば、「査定結果による価格変更の可能性を含む」旨が契約書に記載されていなければ、業者側に一方的な減額の正当性はないと考えられます。

書面を確認した上で、業者に対して「査定結果の説明」と「契約書上の合意に基づいた価格維持」を求めましょう。

誤査定の可能性と再査定の依頼方法

査定結果に明らかな誤りや疑義があると感じた場合、再査定を依頼することも選択肢のひとつです。USSや他オークション会場では、正式に再査定を申し出れば、第三者査定員によるダブルチェックが行われることがあります。

再査定の依頼は、査定を行ったオークション会場経由、または中古車業者経由で申し出ることが一般的です。画像記録やコメントが残されているため、それらを確認することで判断材料が増えます。

実例:補修歴の指摘に対して交渉し価格維持に成功したケース

東京都のあるケースでは、オークションでW2判定を受け減額を申し出られたが、契約書に「査定による価格変動を含まない」と記載されていたことから、売主が価格の維持を主張。最終的に業者側が減額を取り下げ、当初の金額で売買が成立したとの報告があります。

このように、契約書の文言が交渉の武器になることが実際にあります。

まとめ:W2査定が付いても慌てず冷静に対応を

USS査定でW2判定が出た場合でも、必ずしも減額が正当とは限りません。新車でも製造・輸送段階で補修が入ることもあり、査定側の判断が誤っている場合も存在します。

契約時の条件をしっかり確認し、査定結果に納得がいかない場合は再査定を依頼するか、書面を根拠に減額を拒否することも可能です。感情的にならず、書類と事実を元に冷静に対応することが、納得のいく解決につながります。

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