アイドリング中に冷えないエアコンの原因とは?レヴォーグに多い症状と対処法

車検、メンテナンス

エアコンが走行中にはしっかり冷えるのに、信号待ちなどのアイドリング中になると冷えなくなる。特にスバルのレヴォーグや一部の国産車に多く見られるこの症状には、いくつかの典型的な原因が存在します。今回は修理に出しても「異常なし」とされることがあるこの症状について、専門的な観点から詳しく解説します。

アイドリング時に冷えない原因の代表例

エアコンが走行中には冷えるのに、アイドリング中は冷えが悪い――この症状には以下のような要因が考えられます。

  • コンデンサーファンの不良:コンデンサーを冷やすファンがアイドリング中に作動していないケースがあります。
  • エアコンガスの不足または劣化:ガス圧が低いと、低速やアイドリング時に圧力が不足し冷却力が弱くなります。
  • 電動ファンリレーやセンサー不良:エンジン回転数に応じた冷却制御が正常に行われていない場合があります。

また、走行風がある走行中は自然に冷却されるため、不具合があっても冷えるように感じることが原因の一つです。

点検で「異常なし」と診断される理由

車を修理に出したにもかかわらず、「異常なし」と返されることがあります。これは、アイドリング中の症状が再現されにくい、もしくはディーラーのテスターでエラーが検出されなかったことが理由です。

また、エアコンの冷媒ガスが極端に減っていない限り、「冷える」と判断されるため、根本的な不具合が見落とされるケースも少なくありません。

電動ファンの動作確認方法

自分でも簡単にできる点検として、以下を試してみましょう。

  • アイドリング状態でエアコンをONにし、ボンネットを開ける
  • ラジエーターやコンデンサーの前にあるファンが回っているか確認

ファンが止まっていた場合は、モーターやリレー、またはファンコントロールユニットの不具合が疑われます。

冷媒ガスの状態と圧力点検

エアコンガスは年数が経つと少しずつ減るものです。完全に抜けていなくても、量が少ないと冷えにムラが出たり、コンプレッサーへの負荷が増すことで停止時に冷えが悪くなることがあります。

ディーラーや整備工場でのガス圧点検・補充は数千円程度で行えるため、数年点検していない場合は一度確認するとよいでしょう。

高年式レヴォーグに見られる特有の傾向

26年式(2014年式前後)のレヴォーグでは、コンデンサーの冷却効率や電装部品の経年劣化により、こうしたエアコンの不調が出やすくなる傾向があります。

また、純正ファンの作動タイミングが緩めに設定されており、外気温が高い夏場ではアイドリング時の冷却が追いつかないこともあります。

まとめ:まずは冷却ファンとガス点検から

アイドリング中に冷えなくなるエアコンの原因は、主にコンデンサー冷却の問題やガス量の不足です。走行中に冷えることから「一時的な症状」と見なされがちですが、夏場の快適性に大きく影響します。

冷却ファンの動作確認ガス圧チェックを最初のステップとして、必要に応じてセンサー類や電装部品の点検を行いましょう。

しっかりした原因特定を行うことで、再発防止と快適なカーライフにつながります。

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