ATOTO製Androidナビ「X10」シリーズを取り付けた際、「音量が小さくならない」「1でも大きすぎて困る」といった問題が多く報告されています。この記事では、原因の背景や対策方法を実例とともに解説します。
音量が異常に大きくなる原因とは?
ATOTOナビは海外仕様の出力特性が強めに設計されており、純正スピーカーや日本車のオーディオ環境ではゲインが高すぎる場合があります。
加えて、車両側に純正アンプが内蔵されていると、ナビ側と車両アンプの出力が重複し、ボリュームの調整幅が極端に狭くなることがあります。
ボリュームの微調整が難しい理由
ATOTOナビのボリュームスケールは1〜30段階ですが、内部的にボリューム1でも数ボルトの出力が出ていることがあり、純正スピーカーや車両アンプには強すぎます。
さらに、AndroidベースのUIは1刻みの音量調整が粗いため、4→3→2と落としても劇的に変化し、快適な中音量が見つけづらいです。
対策①:インライン抵抗(アッテネーター)を導入する
スピーカーラインに抵抗(アッテネーター)を入れることで、ナビの出力を物理的に減衰させることが可能です。
市販の5W級の5Ω〜10Ωセメント抵抗を挿入することで音量の出力を抑えられます。ハーネス中間にギボシで割り込ませるのが一般的です。
対策②:RCA出力→外部アンプ→スピーカー構成にする
もしナビ本体のスピーカー出力を避けたい場合、RCAライン出力を利用して別のパワーアンプを経由する構成もおすすめです。
この方法なら、アンプ側でゲインを細かく調整できるため、ナビ側ボリューム1〜5でも実用的な音量にできます。
対策③:ATOTO本体の設定をチェックする
ATOTOには「ラウドネス」「音響補正」などのサウンド設定があり、これがオンだと音量が急激に持ち上がることがあります。
設定→サウンド→ラウドネスやDSP機能を「オフ」に設定することで、少し緩やかな音量特性になる可能性があります。
実例:セメント抵抗を使用して改善したケース
事例:ホンダフィットにATOTO X10を取り付けたオーナーが、フロントスピーカー配線に5Ω10Wの抵抗を割り込み接続。音量1〜5で自然な音に改善され、爆音が解消されました。
費用は抵抗パーツ+ハーネスで約1,000円。DIYで30分程度の作業時間です。
まとめ:音量問題には物理的対策が効果的
ATOTOナビで爆音に困っている場合、スピーカーラインにセメント抵抗を挟むのが最も安価かつ効果的です。
RCA出力+外部アンプへの切り替えや、本体設定の見直しも併せて行うことで、快適なボリューム環境が整えられます。
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