大学4年生で就職内定が決まっており、卒業前に車をローンで購入したいと考える方は意外と少なくありません。160万円の車を5年ローンで組みたい、という希望は実現可能なのでしょうか?今回は信用金庫を含むローン審査の現実やリスク、検討すべきポイントを詳しく解説します。
学生のカーローン審査は通るのか?
結論から言えば、「就職内定がある大学生」であってもカーローン審査に通る可能性はあります。ただし、勤務実績がない状態では審査が厳しくなるのが一般的です。
信用金庫などの地域金融機関の中には、内定通知書を提出することで、審査対象として受け付けてくれる場合もあります。特に実家暮らし・アルバイト歴が長い・返済計画が明確であればプラス要素になります。
月収10万円台で5年ローンは可能か
160万円のフルローンを5年(60回)で組むと、金利3〜5%の場合、毎月の支払いは約3万円前後となります。月10〜12万円の収入のうち、家賃や生活費がかからない状況であれば一応返済は可能と見なされるケースもあります。
ただし、ローン審査では「実収入の3分の1以内」を返済の目安にするため、月3万円の返済はギリギリのラインと言えます。急な収入減や就職後の生活費増を考慮すると、無理のない予算設定が重要です。
信用金庫の柔軟な審査と必要な書類
信用金庫はメガバンクやディーラーローンに比べ、地域密着で柔軟な審査を行う傾向があります。学生でも以下の条件を満たせば検討対象になります。
- 就職先の内定通知書の提出
- 本人の収入証明(アルバイトでも可)
- 返済シミュレーションや家計簿の提示
- 保証人(必要な場合)
また、取引実績がある信用金庫(たとえば長年口座を持っている)であれば、信用面でプラス評価を受けやすくなります。
親の保証や連帯債務は避けるべき?
親が既に住宅ローンや自動車ローンを抱えている場合、新たなローンの保証人になるのは避けた方が無難です。親に経済的負担がかかる可能性があるうえ、返済が滞った場合には大きなトラブルになりかねません。
自分名義でローンを組みたいなら、自立した返済能力の証明が不可欠です。アルバイト歴や貯金額、就職後の安定性をアピールすることが大切です。
現実的な選択肢とアドバイス
車を買う目的や使用頻度を見直し、初期費用を抑えるために「中古車を現金一括で購入」「ローン額を100万円以下に抑える」「社会人になってから頭金を貯めてローン申請する」などの選択肢も検討しましょう。
また、学生のうちは親名義の車を借りる、カーシェアやレンタカーを利用するといった方法も、現実的な選択肢になり得ます。
まとめ:ローンは可能でも慎重な判断が必要
就職内定のある大学生が信用金庫で自動車ローンを組むことは、絶対に無理ではありません。しかし、返済計画の見通し、勤務開始後の収入と支出、予期せぬ支出の余地を含めて慎重に判断することが不可欠です。
車は大きな買い物だからこそ、購入タイミングとローンの組み方には計画性が求められます。焦らず、長期的に安心できる方法を選びましょう。
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