ドラッグスター250のような1インチ径ハンドルを標準装備したバイクに、1.25インチ(32mm)のハンドルを取り付けたいと考えるカスタムライダーは少なくありません。今回は、その実現性と注意点、対応パーツなどを詳しく解説します。
ドラッグスター250の純正ハンドル径とその意味
ドラッグスター250の純正ハンドル径は1インチ(25.4mm)です。多くの国産クルーザー系バイクも同様で、対応するライザーやスイッチ類もこの径に合わせて作られています。
この径を基準に設計されているため、太いハンドル(例:1.25インチ)をそのまま装着しようとすると、さまざまなパーツが合わなくなります。
1.25インチハンドルを付ける方法と選択肢
1.25インチ径ハンドルを装着するには、いくつかの方法があります。中でも主な方法は以下の3つです。
- ライザーを交換する:1.25インチ対応のクランプライザーに交換すれば固定は可能
- テーパー形状ハンドルを使用:センター部は1.25インチ、グリップ部は1インチのテーパーハンドル
- スペーサーやシムを使用:ただし安全性や強度に問題が出る場合あり
一番現実的で安全なのは、テーパー形状の1.25インチハンドル(通称ファットバー)を選ぶ方法です。これなら既存の1インチ用スイッチボックスやレバーを活かせます。
配線・スイッチ・ブレーキ類への影響
ハンドル径が変わることで、特に注意すべきは以下の3点です。
- スイッチボックスの固定:1.25インチ部分には装着不可なことが多く、1インチ部分に取り付ける必要があります。
- ブレーキマスターやクラッチレバー:多くは1インチ対応なので、ファットバーで細い部分があるタイプを選ぶ必要あり。
- 配線の長さ:ハンドル形状変更により延長が必要な場合もあります。
実例では、1.25インチのフル太径ハンドルを選んだ結果、既存パーツすべてが使用できなくなったケースも。テーパーバーであればそのリスクを軽減できます。
実際に1.25インチハンドルに交換したカスタム例
例えば、ドラッグスター250にテーパータイプの1.25インチハンドル(中心1.25→端1インチ)を導入したカスタム例では、ライザーはそのまま使用し、スイッチやレバー類も問題なく流用できました。
一方、中心から端まで完全に1.25インチのドラッグバーを取り付けたケースでは、専用ライザー・レバー・スイッチボックス一式をハーレー用で揃える必要があり、総額で5万円近くかかったという報告もあります。
注意すべき法的・安全面
ハンドル径変更による保安基準の違反は基本的にありませんが、取り付けの強度や操作性、安全性が担保されていなければ車検や整備不良の対象になる場合もあります。
また、極端に高い・低いハンドルやクランプ強度が不足した組み合わせは、走行中にズレたり外れたりする危険性があるため、信頼できるパーツを使用しましょう。
まとめ:ドラッグスター250に1.25インチハンドルを取り付けるには
1インチ径のドラッグスター250に1.25インチのハンドルを装着するには、以下の選択肢が考えられます。
- ファットバー(中心太め・端細め)を選ぶことで、既存パーツをそのまま使用可能
- 1.25インチ専用ライザーに交換し、すべての操作系をカスタム対応に変更
- 構造・強度・操作性に問題が出ないよう、安全性を最優先に設計
カスタム性を保ちつつ、実用性と安全性を確保するには「ファットバー+既存パーツ流用」が最も現実的な選択肢です。安心してカスタムを楽しんでください。
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