クラウンアスリート210系ハイブリッドとレクサスIS300h後期を徹底比較|走行感・乗り心地・加速の違いとは

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トヨタが誇るFRハイブリッドセダンである「クラウンアスリート210系前期ハイブリッド」と「レクサスIS300h後期」。どちらも上質な乗り心地と信頼性で評価されるモデルですが、実際の運転感覚や加速フィール、乗り心地は同じようでいて意外に異なります。本記事では両車の特徴を比較し、それぞれの違いと魅力を詳しく解説します。

搭載パワートレインは共通でもキャラが違う

クラウンアスリート210系ハイブリッドとレクサスIS300hは、いずれも2.5L直列4気筒+ハイブリッドシステム(2AR-FSE+THSⅡ)を搭載しており、基本的なパワートレインは共通です。

しかし、同じエンジンを使っていても、シャシーの味付けや車重、サスペンションセッティングの違いにより、実際の走行フィーリングはかなり差があります。

クラウンアスリート210系:重厚感と快適性重視

クラウンアスリートは、トヨタの高級セダンとしての伝統を継承しつつ、スポーティな外観を纏ったモデルです。車重は約1,750kgと重く、そのぶん走行時の安定感と静粛性に優れています。

乗り心地:柔らかめのセッティングで段差の吸収性が高く、街乗りや長距離移動で疲れにくい特性があります。

加速感:電気モーターによるスムーズなスタートと、必要十分な中間加速が得られるものの、スポーツカー的な鋭さは控えめです。

レクサスIS300h:俊敏なハンドリングと軽快さ

一方のIS300hは、クラウンより100kg以上軽量で、軽快でキビキビとしたハンドリングが魅力です。操舵に対する反応が機敏で、ワインディングや都市部の交差点などでも「走らせて楽しい」と感じやすい特性があります。

乗り心地:やや引き締まった足回りですが、レクサスらしい上質なダンピングで、不快な硬さはありません。

加速感:クラウンに比べてレスポンスがよく、アクセルに対する反応も鋭め。ハイブリッドの静かさとスポーティさをうまく両立しています。

内装・装備の違いにも注目

クラウンは前期型でも豪華なウッドパネルや本革シートが選べる仕様が多く、後部座席の居住性も高めです。後席重視の設計が感じられる一方で、若干保守的なデザインという印象もあります。

レクサスISは、ドライバー中心のコクピット感が強く、シートのホールド性も高め。装備面ではアナログ時計やリモートタッチ操作など、レクサスらしい細部の作り込みが光ります。

それぞれに向いているユーザー像

クラウンアスリート210系は、ゆったりした乗り心地を重視しつつ、高級感を求めるユーザーに向いています。快適な通勤やロングドライブ、後席を使うシーンの多い方におすすめです。

レクサスIS300hは、運転の楽しさを求める人や、一人でのドライブが多いユーザーにマッチします。街乗りや山道でも気持ち良く走りたい人にはこちらがフィットするでしょう。

まとめ:同じFRハイブリッドでも“味付け”はまったく別物

クラウンアスリート210系ハイブリッドとレクサスIS300h後期は、プラットフォームやエンジンが似ているとはいえ、乗り味・操作感・キャラクターはかなり異なります。

快適性と重厚感を求めるならクラウン、軽快さとドライビングプレジャーを重視するならIS300hという住み分けができます。好みや用途に応じて、自分に合った一台を選びたいですね。

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