最近のスズキ製バイクでは、LEDヘッドライトが標準装備されているモデルが増えてきました。特にジクサー150、ジクサー250、Vストローム250SXなどのモデルはその代表格です。しかし「LEDは白すぎて雨の夜が怖い」という声も多く、購入を検討しているライダーにとっては判断が難しいポイントかもしれません。この記事では、実際の使用感やLEDライトの特徴を踏まえて、どのタイプが雨天夜間に向いているかを詳しく解説します。
LEDヘッドライトの基本的な特徴
LEDヘッドライトは発光効率が高く、ハロゲンに比べて明るさと白さに優れています。色温度はおおよそ6000K前後で、青白い光を発するのが特徴です。このため、夜間の視認性が良くなる反面、雨天時の路面で光が反射しやすく、コントラストが落ちるといったデメリットもあります。
特に、アスファルトが濡れている場合や、街灯の少ない郊外道路では「路面の質感が掴みにくい」と感じるライダーも少なくありません。
ジクサー150/250のLEDライトは使えるのか?
ジクサー150や250のLEDヘッドライトは、他メーカーに比べて比較的広範囲を照らす設計になっています。配光性能も悪くなく、街乗りや都市部の通勤であれば問題なく使用できます。ただし、雨の日や濃霧など視界が悪い状況下では、やや白すぎる印象を持つ人もいるでしょう。
ユーザーの声でも、「光量は十分」「周囲の車からの視認性は良い」という一方で、「濡れた路面での反射が気になる」という意見が一部見られます。
Vストローム250SXのLEDはアドベンチャーモデル向けの配光
Vストローム250SXはアドベンチャー志向の設計ということもあり、LEDライトの照射角度がやや広めで遠方まで届くよう調整されています。夜間ツーリングや峠道での使用も想定されているため、全体として満足度は高いです。
雨の夜においても、照射範囲が広いことで視界確保に有利という意見も多く、特に長距離移動を視野に入れているライダーには有力な選択肢です。
雨天時のLEDライト対策と補助アイテム
どうしてもLEDライトの白さが気になる場合は、イエローフィルムを貼るなどして色温度を調整するという方法があります。市販のフィルターやライトカバーを装着することで、視認性の向上が期待できます。
また、フォグランプやハイビームとの併用も有効です。特に濃霧時には広がりのある光源が役立ち、路面の凹凸や水たまりも見やすくなります。
旧型のバルブ式ヘッドライトとの比較
旧型のバルブ式ヘッドライトは、色温度が3000〜4000Kと暖色系で、雨天時の視認性に優れているとされます。ただし、光量の弱さ・配光のムラといったデメリットもあります。
また、車体全体の設計や視認性の面でも旧型の方が不利になることが多いため、単純に「バルブだから良い」とは言い切れません。最新LEDの性能も年々進化しており、単なる色味だけで比較するのはもったいない選択かもしれません。
まとめ:LEDヘッドライトは「選び方」と「対策次第」
ジクサー150・250・Vストローム250SXに搭載されているLEDヘッドライトは、基本的には実用レベルの性能です。特にVストロームSXのようなアドベンチャー仕様であれば、雨の夜でも一定の安心感があります。
とはいえ、どうしても白色光の特性が気になる方は、補助アイテムやフィルターによる工夫、もしくは色温度の低いLEDへの交換も選択肢に入れてみてください。結論としては、「LEDでも対策次第で十分使える」が現実的な答えと言えるでしょう。
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