近年のトヨタ車には、環境性能や燃費向上を目的としてさまざまな機能が標準搭載されています。2022年以降に登場した新型「ノア90系」も例外ではなく、その多機能ぶりから多くの注目を集めています。今回は、ノア90系の「アイドリングストップ機能」について、仕組みや注意点、実際の搭載状況などを詳しく解説していきます。
ノア90系にはアイドリングストップ機能が搭載されているのか?
トヨタ・ノア90系には、「Stop&Start System(ストップ&スタートシステム)」という名称でアイドリングストップ機能が搭載されています。ただし、これはガソリン車グレードの一部に標準装備されており、ハイブリッド車には搭載されていません。ハイブリッド車はもともとエンジン停止状態での走行が可能なため、独自のアイドリング制御が行われています。
具体的には、G・Zグレードのガソリンモデルに標準搭載されており、Xグレードではオプション扱いとなるケースもあります。
アイドリングストップ機能のメリットとデメリット
この機能の最大のメリットは、停車中の燃料消費を抑えられることです。都市部での信号待ちや渋滞中など、エンジンがアイドリング状態になる場面で自動的にエンジンを停止し、燃費を改善する役割があります。
一方で、バッテリーやセルモーターへの負荷が高まりやすい、エンジン再始動のタイムラグを感じるといったデメリットも指摘されています。特に冬場やエアコン使用時には停止しないことも多いため、体感として「思ったより働かない」と感じるユーザーもいます。
アイドリングストップ機能は任意でON/OFF可能
ノア90系のアイドリングストップ機能は、ボタン操作で任意にOFFにすることが可能です。たとえば、山道や渋滞で頻繁に停止と発進を繰り返す場面では、ドライバーの判断でOFFにしておくことで快適性が向上することもあります。
ただし、エンジン始動ごとに機能が自動でONになる仕様のため、毎回OFFにしたい場合はその都度操作が必要です。
実際のユーザー体験とフィードバック
ノア90系ユーザーの声としては、「燃費が向上した」「渋滞時に静かで快適」といった肯定的な意見の一方で、「再始動のタイムラグが気になる」「エアコン効かなくなるのが嫌」という声もあります。
特に、夏場の猛暑日などはエアコンの効きを重視して、あえてアイドリングストップをOFFにするユーザーも少なくありません。
グレードやオプション選びで注意したい点
前述の通り、ガソリン車でもXグレードには非搭載のケースがあります。そのため、アイドリングストップ機能を重視する場合は、購入前に営業担当者へグレード別装備の確認を行うことが重要です。
トヨタ公式サイトでもグレードごとの機能一覧を確認できるため、購入予定のモデルに該当機能が含まれているか事前にチェックしておきましょう。
まとめ:自分の使い方に合った選択を
ノア90系にはグレードやパワートレインによってアイドリングストップ機能の有無が異なります。搭載されている場合は、燃費向上や環境負荷の軽減といったメリットを享受できますが、利用シーンによってはOFFにする判断も大切です。
購入前には、試乗や担当者への確認を通じて、自分の運転スタイルに最適な仕様を選ぶことが、後悔しない車選びにつながるでしょう。
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