新車購入時に悩みがちなカーナビの選定。特にN-BOXのような人気車種では、ディーラーオプションの純正ナビにするか、市販品にするかで迷う方も多いでしょう。今回は、ホンダ純正ナビとカロッツェリアの楽ナビ(AVIC-RQ822など)を比較しながら、費用差の背景と選び方のポイントを解説します。
ディーラーとカー用品店の見積もり差の実態
ディーラーで純正ナビまたは業務汎用モデル(AVIC-RQ822)を選ぶと、工賃込みで26万円程度が相場です。一方、オートバックス等で同等性能の市販モデル(AVIC-RQ722)を選んだ場合、合計19〜20万円で済むこともあります。
この約7万円の差はどこからくるのでしょうか?その要因は主に「工賃」「中間マージン」「パーツの純正対応性」にあります。
ディーラーが高額になる主な理由
- 取付工賃の差:ディーラーでは工賃が5〜9万円と高めに設定される傾向があり、整備士の人件費や保証付きの手厚い対応が含まれるケースがあります。
- 中間マージン:ナビや取付キットを外部仕入れするため、販売価格に上乗せがある。
- 保証との連携:ディーラー取付品は車両保証との一体対応が可能で安心感があります。
一方でカー用品店では、「施工専門スタッフが在籍」しており、経験豊富なため取付精度も高く、費用は抑えられます。
ナビ本体の違いは?AVIC-RQ822とRQ722
見た目も性能もほぼ同じとされるAVIC-RQ822(業務用)とRQ722(市販品)ですが、ソフトウェアや出荷ルート、アフターサポートなどにわずかな違いがある場合があります。
ただし、日常利用における性能差はほぼ皆無と言われており、費用重視であれば市販モデルで十分という意見も多いです。
必要な周辺機器と追加費用
ナビをN-BOXに取り付ける場合、以下の周辺パーツが必要になります。
- 車種専用取付キット(約3〜4万円)
- ステアリングリモコンアダプター
- 車速信号変換ケーブル
ディーラーではこれらが「一式セット」として含まれていることが多いですが、カー用品店では必要パーツが個別に明細化されているため、内容がわかりやすいメリットがあります。
費用以外で比較すべきポイント
ナビ選びでは金額だけでなく、次のような点も確認しましょう。
- 保証内容:ディーラーはナビも含めて新車保証内でサポートされる場合があります。
- 地図更新の有無と費用:純正ナビは一定期間地図更新が無料、市販品は都度有料の場合も。
- 連携機能:純正ナビは車両との連動(エアコン表示や車両情報の表示)に強い面があります。
例として「バックカメラのガイドライン表示」が純正ナビで最適化されるが、市販ナビだと対応できない場合があります。
まとめ:どちらを選ぶかはニーズ次第
ディーラーで安心・一体型のナビを選ぶか、カー用品店でコスパの高い市販ナビを選ぶかは、個々のニーズと優先順位によります。
費用を抑えつつ十分な機能を求めるならAVIC-RQ722+オートバックスなどの施工が有力候補です。逆に、保証やサポートを重視したい方はディーラーオプションの選択も決して悪くありません。
最終的には、ナビの利用頻度・目的・サポート体制などを考慮し、自分に最適な選択を見極めることが大切です。
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